auの2008年春モデルでは最大となる、3インチの有機ELディスプレイ(ワイドQVGA)を搭載するのが「W61SA」。新プラットフォーム「KCP+」採用の多機能端末であり、スライドボディを採用するなども含めて「W54SA」との共通点は多いが、デザインを中心に、異なるユーザー層を狙った端末であるともいえる。

三洋電機製の「W61SA」。カラーリングは左からフュージョンブラック、グレースピンク、イノセンスホワイト。ディスプレイフレーム部分が黒色であるため、ディスプレイを閉じると特別な派手さは感じない。スライドすると方向キーやソフトキーも含めた操作部が現れる。「イノセンスホワイト」以外は十字キーとソフトキーが黒色になっており、デザイン上のアクセントにもなっているW61SAは、ディスプレイを閉じた状態ではほぼフラットでソリッドなデザインで、3つのカラーリングを用意する。一見するとシックな「フュージョンブラック」も、ディスプレイを開くと蛍光色のような鮮やかな黄色とのツートーンカラーで構成され、なかなかポップな印象を受ける。W54SAよりは若年層にも向けたといえるデザインと言えるだろう。
なおW54SAと同じくスライドボディを継承するが、ディスプレイを閉じるとキー類がすべて隠れ、ディスプレイのみになる“フルスライドスタイル”を採用する。ディスプレイ面にはタッチセンサーを備え、閉じた状態でもワンセグや音楽再生の操作が可能になっている。

ダイヤルキーは54SAと比較しても縦に詰め込まれた感はあるものの、段差がないため操作における違和感は少ない。クリアキーの位置や形状はW54SAと異なり、一般的な場所にある。前面のキー数はW54SAと同じだ(左)。タッチセンサーは、機能時にセンサー位置が点灯し、ディスプレイ下に機能が表示される。写真はタッチセンサーが十字キーがわりになっている時の例(右)ソフトウェアはW54SAをほぼ継承しているようだ。KCP+プラットフォーム端末でほぼ共通といえる操作性になっており、au oneガジェットやマルチプレイウィンドウもサポート。展示機に触れた限りでは従来の“SA”らしい機能はほとんど見受けられなかった。au説明員によれば、「発売までは間があるため、ソフトウェアはまだ調整中」ということらしい。

“マルチプレイウィンドウ”もサポート。W54SA同様に、ケータイとしては制限の少ないマルチウインドウが利用できる(左)| 機種名 | W61SA |
|---|---|
| サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約51×108×17.3ミリ(暫定) |
| 重さ | 139グラム(暫定) |
| 連続通話時間 | (検討中) |
| 連続待受時間 | (検討中) |
| メインディスプレイ | 約3インチ フルワイドQVGA(240×432ピクセル)有機EL |
| サブディスプレイ | ─ |
| アウトカメラ | AF付き有効約199万画素 |
| インカメラ | ─ |
| 外部メモリ | microSD |
| 主な対応サービス・機能 | au Smart Sports「Run&Walk」、ワンセグ、デジタルラジオ、EZ・FM、au oneメール、オープンアプリプレーヤー、au oneガジェット、マルチプレイウィンドウ、オーディオ機器連携、Bluetooth、赤外線通信 ほか |
| ボディカラー | フュージョンブラック、イノセンスホワイト、グレースピンク |
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