現在、最も売れているのはソフトバンクの“PANTONEケータイ”──商戦落ち着き、売れ筋に変化携帯販売ランキング(3月24日〜3月30日)(2/2 ページ)

» 2008年04月04日 21時17分 公開
[岩城俊介,ITmedia]
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Cyber-shotケータイなど、春の“KCP+”端末登場も間近か

2008年3月第5週(au)
順位 先週順位 製品名
1 1(→) Woooケータイ W53H
2 3(↑) W61CA
3 2(↓) AQUOSケータイ W61SH
4 4(→) W53K
5 5(→) W61P
6 6(→) W54S
7 8(↑) W56T
8 11(↑) 簡単ケータイ A5528K
9 9(→) W55T
10 7(↓) W61K
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。
Photo Woooケータイ W53H

 au端末のランキングも、大きな順位の変動はなくなってきている。

 首位は日立製作所製の「Woooケータイ W53H」(2007年秋冬モデル 2008年1月に新色を追加)が獲得。連続首位記録を「5」に伸ばした。

 続いて2位にカシオ計算機製の「W61CA」(前回3位)、3位にシャープ製の「AQUOSケータイ W61SH」(前回2位)、4位に京セラ製の「W53K」、5位にパナソニック モバイル製の「W61P」が入った。上位は今回2位のW61CAと3位のAQUOSケータイ W61SHが入れ替わった。

 ドコモのらくらくホンIVなど、ユニバーサル端末の浮上(イコール 主力機種の販売数減少)は商戦期の終了を示す目安になる。au端末も今回、京セラ製の1X端末「簡単ケータイ A5528K」がランク圏外から8位に浮上してきた。この端末が今後、どのような動きを見せるかに軽く注目しておきたい。

 ただ、au端末はまだ“春”の新機種の登場を控えている。いろいろ思うことも多い新プラットフォーム“KCP+”採用機種、「W61T」(東芝製)が4月3日から順次発売される。

 そのほか「W61SA」(三洋電機製 4月1日から京セラに移管し、京セラ製のSANYOブランドとして展開)、「Cyber-shotケータイ W61S」(ソニー・エリクソン製)もauの“地域別取扱携帯電話”サイトに「近日発売」と載り、いよいよ発売日も決まるかと期待できる状況になっている。

 もちろんこれら新機種を早く入手したいと思う反面、「不具合で短期間に複数のソフト更新」や「1度告知した発売日を延期」などユーザーを困惑させるのはこれきりにしてほしい。対応が後手になり、けが人まで出したバッテリー不具合による事故の件もそうだが、商戦期が過ぎても新機種を期待して待つユーザーがどのようなユーザーなのかを考えるとなおさらだ。

「812SH」好調、キャリア総合ランキングでも首位に

2008年3月第5週(ソフトバンクモバイル)
順位 先週順位 製品名
1 1(→) 812SH
2 5(↑) GENT 812SH sII
3 4(↑) 920P
4 2(↓) 814T
5 3(↓) FULLFACE 2 921SH
6 6(→) THE PREMIUM 821SH
7 10(↑) fanfun. 815T
8 7(↓) 920SH
9 12(↑) THE PREMIUM 820SH
10 9(↓) 921T
この記事では、マーケティング会社GfK Japan調べによる全国の家電量販店のPOSデータを集計し、モデル別のランキングで紹介しています。
Photo 812SH

 ランキングの顔ぶれが大きく変わらないのは、ソフトバンクモバイル端末も他キャリアと同じ状況。ただ、安価に販売する旧機種を中心に順位の変動はかなりあった。

 首位は依然好調のシャープ製「812SH」(2007年2月発売)。連続首位記録を「5」に伸ばした。なお、812SHはついにキャリア総合ランキングでも首位を獲得した。なお、キャリア総合でランクインしたソフトバンクモバイル端末は812SHだけ。そこから勘案すると、812SHはソフトバンクモバイルの端末で現在ダントツに売れている機種だと推測できる。

 続いて2位にシャープ製の「GENT 812SH sII」(前回5位)、3位にパナソニック モバイル製の「920P」(前回4位)、4位に東芝製の「814T」(2007年7月発売 前回2位)、5位にシャープ製の「FULLFACE 2 921SH」(前回3位)がランクイン。今回は“オトナ向け”が特徴のGENT 812SH sIIが、前回の5位から大きく順位を上げ、2位に入ったのが目立つ。反面、さらなる上位獲得が期待された新機種のFULLFACE 2 921SHは登場3週目でややトーンダウンした印象だ。

 もう1つの注目ハイエンドモデル「インターネットマシン 922SH」も3月28日に発売されたが、集計期間が短かったためか残念ながら初登場のランクインは果たせなかった。同じく初登場週に集計期間が短かったもののランクインしたFULLFACE 2 921SH920Pと比べると初速がやや鈍めだった印象だ。これら2機種より想定ユーザーがさらに限られることや、やや遅かった発売タイミングなども影響したと思われる(3月29日、30日の発売直後の週末、訪れた首都圏のいくつかの店舗で販売されていないところもあった。そのあたりも影響しているのだろうか)。ともあれ、次回はどのあたりの順位に付けてくるか期待したい。

 ソフトバンクモバイルの春モデルは、Samsung電子製の「821SC」、“X”シリーズのスマートフォン「X02NK/Nokia N95」(ノキア製)とHTC製の「X03HT」の登場が控えている(そのほか1000万円前後を予定する823SH ティファニーコラボモデルもあるが、値段もさることながら10台限定予定。当ランキングには確実に入らない)。

 Xシリーズはややユーザーを選ぶハイエンド機種であり、かつ商戦期が終わり、812SHやGENT 812SH sIIなどの幅広いユーザーを想定する機種が台頭する2008年4月現在、これら新機種が発売後すぐ上位にランクインしてくるとは想像しにくいが、“待ち”のユーザーもそれなりに多くいるだろう。ソフトバンクモバイルのXシリーズは、「X02HT」や「X01T」といった2007年夏モデルでもそうだったように発売スケジュールが遅れることが心配なのだが、果たして発売予定としている4月下旬に登場するだろうか。


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