EMONSTERには、あらかじめGPS衛星の情報を内部に保持しておく「クイックGPS」という機能が搭載されている。これは、インターネット経由であらかじめGPS衛星の位置を取得し、次回の位置情報取得にかかる時間を大幅に縮小するというものだ。
すばやく自分の位置を知るために、事前にGPS衛星の位置を知っておこうというわけだ。クイックGPS実行後に位置情報を取得してみたが、auの「W52T」と比較しても倍ぐらい速く終了した。

GPS衛星の位置をインターネット経由で受信する「クイックGPS」。定期的に実行して、衛星情報をダウンロードしておくといい(左)。モバイルGoogleマップでは「GPSを使用」を有効にすると、うまくいけば瞬時に現在地を表示してくれる。「現在地」を有効にしておくと、移動しても現在位置を表示し続けてくれる(右)クイックGPS後の高速な位置取得速度を遺憾なく発揮できるのが「モバイルGoogleマップ」を使った時だ。モバイルGoogleマップにはGPSを使った現在位置の表示機能があり、実際に使ってみると衛星が受信できる場所ならほとんど瞬時に現在位置を表示してくれる。
アップルのiPod touchにも、マップと無線LANを使った現在位置表示機能があるが、それとほとんど遜色ないぐらいのスピードだった。
GPSケータイといえばauというわけで、W52TのEZナビウォークとダウンロードしたEMONSTERのNAVITIME、モバイルGoogleマップとで比較したところ、認識精度も悪くなく、W52Tよりもむしろ精度が良いこともあった。ビルの谷間だと多少はずれるが、開けた場所だとおおむねピンポイントで現在位置を表示してくれる


それぞれの比較。左からW52T、NAVITIME、モバイルGoogleマップ。実際にいたのは地図上の「労金」の目の前。このテストではモバイルGoogleマップが一番近かったようだ。W52Tの方が結果がいい場合もあり、同等の精度という印象だ
ちなみにこれはGPSログツール「TrackMe」で取得したGPSログ。Google Earthでそのまま読み込めるkmlファイルでログを保存してくれる。急に位置が飛んでいるのはトンネル内を車で走ったため。ビルの谷間はちょっと怪しいが、あとはおおむね正確に追跡してくれているせっかくGPSを内蔵しているのだから、GPSケータイのようにカメラで撮影した画像にGPSデータが埋め込めるのか気になる人もいるだろう。
残念ながら、EMONSTERにはGPSによる現在位置データをカメラに埋め込む機能はない、というよりもそうした機能がオフになっているという方が正確だろう。
実際にはレジストリを改変することによってカメラの撮影モードにGPSを付与する機能を追加することができる。このモードでは自動的に現在位置の測位が始まり、測位後に撮影すると、自動的にGPSデータが画像に埋め込まれる。
レジストリの改変には注意が必要なので、HTC製端末の国内のユーザーサイト「htc FAN Site」のフォーラムにあるCABファイルをダウンロードしてインストールするのが安全だ。
GPSを搭載した携帯電話ならではのGPSカメラ機能だが、なぜ使えないようになっているのかはちょっと分からない。

分かりやすいようにJRの品川駅港南口から駅ビルを見上げて撮影。EXIFにGPSデータが記録されている。なお、EMONSTERはシャッタースピードや絞りなどのEXIFデータは記録しないようだ(左)。取り込んだ画像をGoogleマップで表示してみたところ。撮影したのは地図の中央なので、数メートルほど誤差があるようだが、ビルの谷間でもあるのでおおむね満足行く結果(右)
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