ケータイ小説、約6割が“泣ける話を読みたい”

» 2008年05月08日 11時23分 公開
[ITmedia]

 ネットエイジアは5月1日、「ケータイ小説」に関する調査結果を発表した。調査は4月20日から同22日まで、15歳から39歳のケータイユーザーを対象に行ったもので、回答サンプル数は400名。

 同調査によれば、携帯電話でケータイ小説を読んでいるのは8.8%、「以前は読んでいたが、今は読んでいない」が23.8%、「一度も読んだことがない」が67.5%だった。男女別で見ると、読んでいるのは男性で5%、女性で12.5%。「以前は読んでいたが、今は読んでいない」という回答も女性では31.5%となっており、男性の16.0%を大きく上回った。また若い世代での購読率が高めとなっており、10代女性では16.7%となっている。

 ケータイ小説を読んでいるユーザーに読む頻度を聞いたところ、「ほぼ毎日」が37.1%で最多だった。このほか「週4、5日」が8.6%、「週2、3日」が28.6%、「月2、3日」が20.0%で、「月1日以下」が5.8%。1日にケータイ小説を読む時間は、「20分」という回答が20.0%で最も多かったが、「10分」「120分以上」が各17.1%、「30分」「60分」が各14.3%、「5分」が11.4%、「90分」が5.7%と分散傾向にある。加重平均すると平均時間は1日45分となった。

 ケータイ小説を読む理由を複数回答形式で聞いたところ、「小説のテーマ、内容が面白い・興味を惹かれる」が74.3%、「ケータイでどこにいても読める」が65.7%、「文章が読みやすい」が28.6%、「考えなくて読める」が20.0%が主な理由として挙げられた。「周りで話題になっている」「人に勧められて」との回答はそれぞれ5.7%だった。

 ケータイ小説を読んでいるユーザーに、これまで読んだケータイ小説で面白かったもの、感動したものを3つまで選んでもらったところ、最も多かったのが「恋空」で45.7%、次いで「Deep Love」が25.7%、3位が「赤い糸」14.3%だった。

 またケータイ小説を読んでいるユーザーに「どのような内容、テーマのケータイ小説を読んでみたいのか」を複数回答で聞いたところ、「泣けるもの」が最多で57.1%。次いで「自分や自分の周りにはなさそうだが、何となく身近に思えるもの」で48.6%となっている。このほか「自分や自分の周りにありそうなもの」が42.9%、「作者の実体験したもの」が37.1%、「現実にはありえないが、周りの人と話題になる過激なもの」が31.4%、「最終的に主人公が立ち直る、希望があるもの」が20.0%、「主人公がひどい体験をするもの」が14.3%だった。

 なお書籍化されたケータイ小説の購入経験のある人は、全体では11.5%だった。ケータイ小説を読んでいるユーザーでは書籍購入経験は34.3%、以前読んでいたユーザーでは23.2%、一度も読んだことがない人では4.4%となっている。ケータイ小説が原作の映画を鑑賞した経験は、全体では「見たことがある」が16.0%。ケータイ小説を読んでいるユーザーでは鑑賞経験は40.0%、以前読んでいたユーザーでは26.3%、一度も読んだことがない人では9.3%となった。

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