NTTドコモは6月9日、自動車や車載機器、ナビゲーションシステムなどに組み込んで利用するFOMA通信モジュール「FOMAテレマティクスモジュール」を開発したと発表した。機器メーカーは京セラで、2009年2月に発売する。
ドコモが開発した「FOMAテレマティクスモジュール」。すでに発売中のFOMAユビキタスモジュールよりも過酷な環境下での利用を想定し、高い耐久性を持たせている。パケット通信だけでなく音声通話やテレビ電話機能もサポートするFOMAテレマティクスモジュールは、音声通話、パケット通信とテレビ電話をサポートしており、マルチアクセスを利用した緊急通報、交通情報の取得や発信、ハンズフリー通話、重機監視、運行管理など、さまざまな用途での利用を想定している。通信速度は下り最大384kbps、上り最大64kbpsで、周波数帯は2GHzと800MHzをサポート。外形寸法は約52(幅)×60(長さ)×8.6(厚さ)ミリで、重量は約29グラム。
ドコモはマシンコミュニケーション市場向けの通信モジュールとして、すでに「FOMAユビキタスモジュール」を開発し、販売しているが、新開発のテレマティクスモジュールはユビキタスモジュールよりも環境条件が厳しい車載利用が前提となっており、高温/低温環境や高湿度環境でも動作するよう、高い耐久性を持たせた。
「FOMAユビキタスモジュール」発売〜専用料金プランも
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