ドコモの2008年夏モデル「906iシリーズ」は今回も好調。キャリア総合ランキングも含めて、1位から4位の上位を独占した。
首位はパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P906i」。6月1日の発売から、早くも連続首位記録を「3」に伸ばした。
続いて2位にNEC製の「N906iμ」(前回3位)、3位にシャープ製の「SH906i」(前回2位)、4位に富士通製の「F906i」(前回4位)、5位に富士通製の「らくらくホンIVS」(前回9位)が入った。
上位で順位を上げたのはN906iμとらくらくホンIVSの2機種。N906iμは、厚さ12.9ミリの薄型ボディと高級感のあるデザイン、ワンセグ、320万画素AFカメラなどが特徴のプレミアム端末。6月13日にSamantha Thavasaコラボの「STNY by Samantha Thavasa×N906iμ」も登場した。らくらくホンIVSは6月15日の父の日向けとして需要が増え、順位を上げたと思われる。
2008年夏のドコモは動きが非常に早い。5月27日に発表した「906iシリーズ」は、今週6月19日発売の「onefone N906iL」と20日発売の「AQUOSケータイ SH906iTV」ですべて出そろい、同じく20日に「706iシリーズ」の第1弾「F706i」も発売する。
そろそろ夏のボーナスという人も多いと思うが、支給日を待たずとも査定などはすでに終了しているであろう時期でもある。このため「ボーナスはこのくらいだろう」と目星を付け、すでに新機種を購入した人も多いと思われる。他社のハイエンド機種より先手を打った906iシリーズは“他社の新機種と比較され、結果、他社へ移られてしまう”事態も、ある程度防げることだろう。
このように今回は、例年とはやや異なるタイミングで投入したわけだが、これはもしかして某社の某注目機種対策か──発表時点でドコモでの7月発売はないことがすでに確定していた──などと考えてしまうのは邪推だろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.