日本通信が8月14日、2009年3月期第1四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比32.5%減の6億3900万円、営業利益は2億7000万の赤字で(前年同期は1億9400億円の赤字)、第1四半期を減収減益で終えた。
売上高の減少について同社は、主力事業として展開するデータ通信サービスの遅れを理由に挙げている。他キャリアが3G網を利用したデータ通信サービスの導入を進める中、日本通信もドコモのFOMA網を利用したサービスの提供を予定していたが、相互接続の条件面で折り合わず、総務大臣に裁定を求めるなどの手続きが発生。6月13日のドコモとの最終合意を受けて8月6日に両社間で接続協定を締結し、8月7日から「b-mobile 3G」を開始したが、第1四半期中に3Gサービスを開始できなかったことや、3Gサービス待ちの買い控えが売り上げに影響を及ぼした。
なお同社では、b-mobile 3Gの導入により、8月13日までに計上した第2四半期の売上がすでに第1四半期を上回るなど、成果が現れ始めたとしている。
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