CEATEC JAPAN 2008のKDDIブース、ビジネス・パーソナル(au)エリアでは、9月11日に発表されたHTC製のスマートフォン「E30HT」の実機が展示されていた。
E30HTは、HTCの海外モデル「HTC Touch Pro」をベースにした端末。OSにWindows Mobile 6.1 Professionalを採用し、2.8インチのVGA(480×640ピクセル)表示対応タッチパネル液晶と、スライド式のQWERTYキーボードを搭載する。通信方式はCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aに対応し、下り最大3.1Mbps/上り最大1.8Mbpsでのパケット通信が行える。またグローバルパスポートCDMAにも対応しており、音声およびデータの国際ローミングが可能だ。2009年春をめどに発売する予定だが、一般向けのauブランドではなく法人向けに販売される。
端末はデモ用のアプリが動作していたが、残念ながらケース内に納められており手にすることはできなかった。


フルチェンケータイ reをベースにした「歌舞伎ケータイ」(写真=左)と「キャラクターケータイ」(写真=中央)。すでに発表済みのJリーグクラブとのコラボモデルや、プロ野球ケータイなどもあった(写真=右)。ちなみに“ヤクルトスワローズケータイ”の発売時期は未定で、現在ヤクルト球団と鋭意交渉中とのこと。展示ケースのど真ん中にヤクルトスワローズのキャラクター“つば九郎”がいるのは、誠意の現われだろうか……


歌舞伎ケータイは、浴衣や手ぬぐいなどに使われる文様の“吉原つなぎ”(写真=左、左中央)と、歌舞伎の演目“藤娘”をイメージした2つのデザインが登場。“フルチェン”なので、待受画面やメニュー画面も歌舞伎風


キャラクターケータイは「キン肉マン」ケータイ(写真=左、左中)のほか、「魔法先生ネギま!」「のだめカンタービレ」「FREEDOM-PROJECT」とコラボレートしたモデルを展示。発売発表されたセ・リーグ5球団ケータイも実機が登場そのほかのau端末としては、2008年夏モデルに加えてフルチェンケータイ reの新色モデル、シャープ製のオトナ向け端末「URBANO」、KIRA-KIRAパネルが特徴の東芝製「W64T」が並び、自由に触ることができた。
また、9月25日に発表したauユーザー向けセットトップボックス「au BOX」も大々的にアピール。au BOXは、音楽CDとDVDの再生機能とスピーカー、1Gバイトの内蔵メモリ(コンテンツ保存領域は約200Mバイト)、ネット接続機能を持つ“非PCユーザー向けの”エンタテインメントマシンだ。
au BOXは、リビングなどのテレビに接続してCDプレーヤーやDVDプレーヤーとして音楽や映像を楽しめるほか、音楽CDからの楽曲リッピング機能、着うたフルやLISMOビデオのダウンロード購入(auケータイを使った認証が必要)が行える。料金制度も特徴的で、月額315円のレンタル料のみで使うことができる。会場ではネットに接続してのコンテンツ取得や、音楽CDからリッピングしてケータイに転送するデモなども行われていた。


輝く背面パネルが特徴の東芝製端末「W64T」(写真=左)、オトナ世代向けのちょいワルケータイ「URBANO」(写真=中央)、新色追加で全10色のカラーバリエーションとなった「フルチェンケータイ re」(写真=右)


テレビとネットに接続することで、LISMOコンテンツの音楽と映像をフルに楽しめるau BOX。もちろんauケータイやネットワークウォークマンとの連携機能もあり、PCのように“母艦”として利用できる。アドレス帳やメールなど、ケータイ内のデータをバックアップできればもっと便利に使えるだろう
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