ウィルコムの京セラ製「HONEY BEE 2」(ハニービーツー、型番:WX331KC)は、最大204Kbpsのパケット通信が可能な高度化PHS方式「W-OAM」に対応したポップなデザインのストレート端末だ。かわいらしいミツバチをイメージしたキャラクターと、ポップなカラーバリエーションが人気だった前モデル「HONEY BEE」(WX331K)のデザインや世界観を継承し、要望の多かったカメラを搭載しているのが大きな特徴だ。
HONEY BEEは、ウィルコム同士の通話やメール定額サービスをヘビーに使う“ウィル友”層や、恋人や家族同士などの通話用ケータイといった2台目需要として非常に人気のモデル。ほかの通信事業社向け端末を含めたケータイ販売数ランキングで、コンスタントに上位に入る実績を残している。
後継モデルのHONEY BEE 2は、HONEY BEE同様に10代から20代前半の若年層を想定し、さらに女の子を強く意識している。ボディカラーは、ホワイト、ピンク、ブルー、グリーン、ブラックの5色があり、ホワイト、ピンク、ブルーは光沢感のある表面処理、グリーンおよびグラックはマットな仕上がりとなっている。中でもピンクは、HONEY BEEでも最も人気が高かったそうで、HONEY BEE 2のピンクはより淡い優しいピンクに仕上がった。また、各色ともにディスプレイ周りにラメが入り、一層あでやかになっている。
HONEY BEEの初期ボディカラーとは、ホワイト、ピンク、ブルー、ブラックの4色はラインアップとしては同じだが、ブルーはHONEY BEEがマット、HONEY BEE 2が光沢、ブラックは逆にHONEY BEEが光沢、HONEY BEE 2がマットといったように差がある。またホワイトは、背面の光沢が波状に反射する特殊な塗装をほどこした。
ボディサイズは約42(幅)×120(高さ)×9.9(厚さ)ミリ、重さは約73グラムとHONEY BEEと同様。また、外装についてもHONEY BEEと同じくガラス繊維を混ぜ込むことにより強化されていたり、内部の基板が金属プレートで保護されているなど、長く使えるよう強度が高められているという。
HONEY BEEとの違いはカメラのほか、右側面にあるミツバチのお腹をイメージしたスライド式ロックキーや十字キーのすぐ下に配置されたクリアキー、わずかに大きくなった終話キーなど。ソフトキーの刻印がエンボス処理されたのも変更点だ。
また機構面では、カメラ搭載により基板を新設計したため、赤外線ポートやストラップホールの位置が変更された。また、充電用端子の位置も前モデルから変わったため、HONEY BEE付属の卓上ホルダは利用できない。HONEY BEE 2の卓上ホルダは展示されなかったため撮影できなかったが、HONEY BEEと同じ平置き型で色はホワイトのみとのことだ。
カメラは31万画素CMOSを搭載し、撮影サイズはVGA/壁紙(QVGA)/ケータイ(QCIF)から選択可能。撮影モードはメール/ノーマル/ファイン、シーンはオート/蛍光灯/太陽光/白熱灯の4種類、セルフタイマーや京セラオリジナルの撮速メールなどに対応している。接写およびオートフォーカスには対応しない。
カメラを搭載したことで、撮影した写真をブログへの投稿やデコラティブメールへの貼り付けなどが可能となった。また、赤外線で撮影した写真をその場で送受信することも可能。データフォルダ容量は、データ用が約14Mバイト、メール用が約4Mバイトとなっている。外部メモリには対応していない。
ディスプレイは2インチのQVGA(240×320ピクセル)の全透過型TFT液晶を採用した。WebブラウザとしてOpera Mobile 7.2 EXを内蔵し、RSSリーダーやオンラインストレージなどが利用できる「Operaサーバーサービス」とウィルコムの高速化サービスが利用できる。文字入力システムはAdvanced Wnn V2を採用し、メールはPOP/SMTPメールの送受信にも対応している。
そのほか、国際ローミング(台湾/タイ/ベトナム/中国)、リモートロック、赤外線通信(IrDA)、自動時刻補正、ダイバシティアンテナなどに対応している。
さらに、新しいコミュニケーションサービス「ウィルコムミーティング」にも対応。ウィルコムガジェットには対応していないため、ウェブサービスとして利用することになるが、最大7人と同時通話が行える。
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