Xminiでちょっと感心したこと、それは「ミュージックスタイルでプレーヤーを起動すると、最初からバックグラウンドで起動」する仕様である。これなら、“ケータイ”として使うケータイスタイル時に影響を与えない(バックグラウンドで起動しているので、開くといつもの待受画面が表示される)ので、閉じて音楽プレーヤー、開いてケータイといった使い分けを意識せず自然に行える。
一方、ミュージックスタイル時のタッチセンサーキーを常時無効にし、操作はケータイスタイルのみで行うといった選択も可能である。ただ、ケータイスタイルはWebやメールといった“ケータイ”としての機能も使うので、音楽再生中でも常にLISMO Playerの画面が表示されているわけではない。例えば、ボリュームを調整するだけでもLISMO Playerのタスクをいちいち呼び出す作業が必要になり、これは相当もどかしい。例外として、Bluetoothイヤフォンを利用するなら別か。この場合はBluetoothイヤフォン側でLISMO Playerの起動から楽曲操作を制御できるので、意図しない誤操作を防ぐ目的も含めて、タッチセンサーキーは無効でよいかもしれない。
なお、ケータイスタイルにおけるLISMO Playerの使い勝手はほかのau端末と大きくは変わらない。全曲、アーティスト、アルバム単位で楽曲の一覧表示が行え、繰り返し再生やランダム再生も可能。プレイリストはXmini本体でもPC(LISMO Port)でも作成や編集が行え、同期も可能。これらは再生頻度や再生履歴、最新の転送履歴などに応じて自動作成されるプレイリストとしても利用できる。
LISMO Playerの基本仕様はau端末で共通化されているので、ダイヤルキーで行う操作性はほかのau端末とほぼ同じ。ここは、よくも悪くもau端末的な部分
プレーヤーの操作画面もほぼ共通。再生モード切り替えなど、ダイヤルキーに各種ショートカットも割り当てられている。再生中の曲を端末操作で任意のプレイリストに追加できる機能など、音楽プレーヤーとしての機能そのものに大きな不満はないが、ウォークマンらしいかというと、残念ながら“らしく”はない
(続く)
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