ただの兄弟機じゃない――シャープが「934SH」「935SH」「936SH」で目指した“距離感”開発陣に聞く「934SH」「935SH」「936SH」(2/3 ページ)

» 2009年07月16日 00時00分 公開
[あるかでぃあ(K-MAX),ITmedia]

アルマイト処理で一歩先の高級感を演出――「THE PREMIUM WATERPROOF 935SH」

photo THE PREMIUM WATERPROOF 935SH

 935SHは、サブディスプレイが目を引く934SHとは対照的に、背面パネルをアルミ板で覆うという落ち着いたデザインを採用した。「THE PREMIUM WATERPROOF」と名付けられたこのモデルには、どのようなコンセプトが込められているのだろうか。

 「935SHは、女性に向けた934SHよりもややコンサバに、より高級感が出るよう仕上げました。表面にはアルミ素材を使用していますが、通常は塗料を吹いて塗装するところを、今回はアルマイト染色処理を施しています。これにより通常の塗装よりも輝度を上げ、質感もかなり向上できました。

 細かいところを見ると分かるかと思いますが、ヘアラインを付けたアルミの上に、色が乗っているというよりも溶け込んでいるような感じになっています。見た目にも鮮やかに仕上がりました。同じように金属を使う場合でも、塗装よりも(アルマイト)染色をした方が金属の質感は出やすいので、高級感を演出できたと思います」(澤近氏)

photo シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 商品企画部 主事 澤近京一郎氏

 アルマイト染色とは、アルミニウムの表面を酸化被膜によって処理するもの。通常の塗装と違いアルミニウムの表面を化学変化させるため、耐食性や耐摩耗性に優れている。その反面、アルミニウムそのものを化学変化させるために厚みがほとんどなく、そのままでは少々平滑で無機質なイメージが強く出る傾向があるが、高級感が出るようこだわった。

 「今回はアルマイト処理の上に透明なUV塗装を重ねています。UVコートをかけることで強度が上がりますし、単に金属を使っただけでは“PREMIUM”という名前を冠するレベルには達しないと考えています」(澤近氏)

 アルマイト処理を施したアルミ板を斜めから見ると、クリア塗装面の厚みが分かる。ヘアライン独特のザラつきがなく、しっとりとした艶のある触り心地を実現した。

 高級感へのこだわりはサブディスプレイにも及ぶ。「サブディスプレイは6万5536色表示に対応した1インチのカラー有機ELを採用しています。これまでのサブディスプレイは0.8インチなど1インチ未満が多かったのですが、時計表示をはじめとする情報を大きな文字でしっかりと見てほしいと考え、やや大きいサイズにしました」(澤近氏)

 サブディスプレイでは時計や歩数計などを表示でき、鮮明で文字の視認性もよい。表面の透明度を下げることで、サブディスプレイの枠が見えないようにする工夫も施した。

 935SHが冠する“PREMIUM”という商品名は、これまではミドルクラスの8xxシリーズ向けに使ってきたが、今回はなぜハイエンド端末の9xxシリーズに採用したのだろうか。

 「現在のソフトバンク端末は、“安いモデル”と“高いモデル”に2極化しています。そうした中で8xxシリーズというのはいわゆる0円端末になりがちです。8xxシリーズは廉価ゾーンの端末と考え、特徴のあるものは9xxシリーズにラインアップする傾向になりつつあります」(澤近氏)

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