ドコモが14万3600の純増、ソフトバンクを逆転――7月契約数

» 2009年08月07日 15時14分 公開
[田中聡,ITmedia]
グループ名 2009年7月純増数 累計(携帯シェア)
NTTドコモ 14万3600
 2in1:1700
5500万7600(50.5%)
 2in1:44万900
KDDI 5万6600 3105万2600(28.5%)
ソフトバンクモバイル 13万7600
 ダブルナンバー:1800
2109万3800(19.4%)
 ダブルナンバー:2万2000
イー・モバイル 7万6100 174万8400(1.6%)
携帯総計 41万3700 1億890万2400

 電気通信事業者協会(TCA)は8月7日、2009年7月の携帯電話・PHS契約数を発表した。7月は各社の夏モデルが出そろったこともあり、6月よりも全体的に純増数は伸びた。

 今回純増数のトップに躍り出たのは、14万3600の純増を獲得したNTTドコモ。同社広報部によると、「6〜7月に新機種が出そろったことに加え、7月1日に月額1000円から利用できる『定額データプラン』を開始したことで、データ通信サービスを契約するお客様が多かった」という。ドコモの純増数が1位を記録したのは2006年7月以来、3年ぶりとなる(auとツーカーの純増数を合算した場合。合算しない場合は2005年6月以来)。

 auの純増数は5万6600。大幅な増加とはならなかったが、MNP(番号ポータビリティ)の差し引きは6月の−900から2200の転入超過に転じた。同社広報部は「8月10日に月額390円の指定通話定額を開始することから、解約数が減ったのでは」と見ている。

 ソフトバンクモバイルは純増トップの座はドコモに明け渡したが、純増数は6月よりも多い13万7600を記録。「『iPhone 3GS』に加え、『Photo Vision HW001』も好調に売れている」(同社広報部)という。なお、同社の純増数が2位以下になるのは2007年4月以来。

 7万6100の純増となったイー・モバイルは、6月(9万1600件)よりは少ないものの、好調に推移しているといえる。同社は7月24日にHSPA+サービスを開始し、対応機種「D31HW」を発売したが、「開始したばかりなので、7月の純増数に大きく影響したとは考えにくい」(同社広報部)とのことで、依然としてNetbookとのセット販売が好調を後押ししているようだ。

photo 純増数の推移
photo 純増シェアの推移
MNP利用状況 差し引き
NTTドコモ −1万1200
KDDI 2200
ソフトバンクモバイル 9200
イー・モバイル −200

 MNPの利用状況は、ドコモとイー・モバイルが転出超過となったのに対し、KDDIが2200、ソフトバンクモバイルが9200の転入超過を記録。ソフトバンクモバイルは6月も1万1500の転入超過を記録しており、7月もiPhone 3GSの影響が大きいといえそうだ。

photo MNPの利用状況
  2009年7月純増 累計
・システム別
NTTドコモ(W-CDMA) 35万6600 5060万2700
NTTドコモ(PDC) −21万3000 440万4900
au(CDMA2000 1x) 6万1500 3075万8300
au(cdmaOne) −4900 29万4400
ソフトバンクモバイル(W-CDMA) 25万5400 1971万400
ソフトバンクモバイル(PDC) −11万7800 138万3400
イー・モバイル(W-CDMA) 7万6100 174万8400
合計 41万3700 1億890万2400
・プリペイド契約
NTTドコモ −100 3万7600
au −6300 41万900
ソフトバンクモバイル −5700 99万6400
イー・モバイル 900 3万6800
合計 −1万1200 148万1700
・通信モジュール
NTTドコモ −1200 151万7000
KDDI(auモジュール系サービス用回線数) 1万5100 97万4700
ソフトバンクモバイル 3万1200 10万1300
合計 4万5200 259万3000
・IP接続サービス
iモード(NTTドコモ) 3万9800 4859万6900
EZweb(KDDI) 3万1800 2635万900
Yahoo!ケータイ(ソフトバンクモバイル) 6万8600 1669万1000
EMnet(イー・モバイル) 500 5万8300
合計 14万700 9173万6900

ウィルコムは7200の純減

ウィルコム 2009年7月純増 累計
PHS −1万8400 451万7700
WILLCOM CORE 3G 1万1300 4万3000
−7200 456万700

 ウィルコムは6月の−9500に続き、7月も7200の純減を記録した。WILLCOM CORE 3Gの契約は1万1300増だったが、PHSは1万8400の純減となった。同社広報部は「個人音声セグメントの新規獲得は堅調に推移しているが、法人セグメントで厳しい競争環境が続いている」とコメント。

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