グーグルが9月1日から、モバイル検索を訴求するキャンペーンを実施する。コンセプトは「検索したい、その瞬間にGoogle」(グーグル 執行役員 マーケティング本部長の岩村水樹氏)。PCの検索は使いこなしているものの携帯ではあまり利用していないという人や、携帯をメインで使う若者層に、知っていると便利な検索サービスの使い方を紹介する。
交通広告やネット広告、自社の広告ネットワークを通じて展開し、プロモーションにあたっては携帯電話をイメージした女の子のキャラクター(開発コードネームは「Googleモバ子」)を採用。モバイル検索が必要となる外出先のさまざまなシーンで、どのように検索すると便利なのかをストーリー仕立てで紹介する。
“渋谷にいて時間が空いてしまったときに、映画「96時間」を見られるかどうか(「渋谷 映画」で検索)”や“地下鉄に忘れ物をしてしまった(東京メトロ 忘れ物案内」で検索)”“顧客をタクシーで案内する際の上座はどれか(タクシーの席次 マナー」で検索)”といった具体例を挙げながら、モバイル検索の便利さをアピール。より多くの事例を用意して、モバイル検索を身近なものとしてとらえてもらうことを目指す。
グーグルがモバイル検索を訴求する背景にあるのは、携帯電話の高機能化に伴うモバイル検索機能の向上だ。グーグルでも、テキスト情報より画像のニーズが高い検索結果については画像のサムネイルを優先的に表示させたり、PC向けGoogleマップのクーポン表示を携帯電話に対応させたりと、PCと同じようなユーザー体験ができるようモバイル検索を強化している。
こうしたモバイル検索の機能強化に伴い、ユーザーにも“オンタイムはPC、オフタイムはケータイ”という使い方が浸透し始めているが、「まだ(モバイル検索に比べて)PC検索のほうが圧倒的に利用が多いのが現状」だとグーグル マーケティング本部長の岩村水樹氏は指摘する。
キャンペーンを通じて「モバイル検索でもキーワードを入れるだけで、いろいろな解が得られることを知らせたい」(岩村氏)とし、モバイル検索のすそ野を広げたい考えだ。
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