タッチパネルを搭載したケータイは、待受画面を直接タップしてメニューやショートカットを呼び出せる機種が多い。「F-09A」には待受画面をタップすると起動する「待受ランチャー」が用意されており、「機能」「新着ステータス(新着メールや不在着信など)」「待受ショートカット」を利用できる。
「L-06A」と「biblio」にはタッチ専用のメニューは用意されていないが、画面下部のアイコンからメインメニューやアドレス帳、メールメニューなどを呼び出せる。
「N-06A」と「SH-06A」はタッチ専用メニューを利用できるほか、待受画面を上下左右にフリックすると、iウィジェットや発着信履歴の呼び出しなど、物理キーの上下左右キーと同じ操作が可能だ。さらに、待受画面上の時刻やピクトエリア(アイコン)もタッチ操作に対応しており、日時をタップしてカレンダーとアラーム(SH-06Aはカレンダーのみ)、ピクトエリアをタップしてマナーモード設定やBluetooth設定などを呼び出せる。
ショートカット機能が充実しているのが、ソフトバンクモバイルの「OMNIA POP 931SC」と「AQUOS SHOT 933SH」だ。これら2機種は、待受画面に任意の機能アイコン(933SHはモバイルウィジェットも可能)を設置でき、iPhoneのように、メニュー画面を介さずにダイレクトに機能を起動できる。933SHの待受画面には4つの「シート」が用意されているので、ツール用、エンタメ用などと分けて設定すると便利だ。また、931SCは「A」と「B」2つの待受画面を切り替えられる。
933SHと931SC以外の機種は、待受画面の任意の場所にショートカットアイコンを設置することはできないものの、フリック操作やピクトエリアを利用したショートカットは日本のケータイならではの特長といえる。
待受画面の余白をタップ | 待受画面を上下左右にフリック | 待受画面の日時をタップ | 待受画面のピクトエリアをタップ | ショートカットアイコンを設置 | その他 | |
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F-09A | 「待受ランチャー」の呼び出し | − | − | − | − | 画面下部にメニュー、電話、メール、iモードアイコンが表示 |
L-06A | − | − | − | − | − | 画面下部にメニュー、電話、メール、アドレス帳アイコンが表示 |
N-06A | 「デスクトップアイコン」または「インフォメーションエリア」の呼び出し | iウィジェット呼び出し(上)、アドレス帳呼び出し(下)、着信履歴呼び出し(左)、リダイヤル呼び出し(右) | 時刻をタップしてアラームを起動/日にちをタップしてカレンダーを起動/ | Bluetoothメニュー呼び出し、マナーモード設定、公共モード設定、ICカードロック、バッテリー残量表示など | − | サイドキーを短押ししてメインメニューを呼び出し |
SH-06A | 「待受タッチランチャ」の呼び出し(ロングタップで壁紙設定) | iウィジェット呼び出し(上)、ショートカットメニュー呼び出し(下)、着信履歴呼び出し(左)、リダイヤル呼び出し(右) | 日時をタップしてカレンダーを起動 | ベールビューやマナーモード、Ecoモード、公共モード、Bluetoothの設定、現在地確認、アラームの起動など | − | iチャネルのテロップをタップしてiチャネルにアクセス |
biblio | − | − | − | − | − | 画面下部にアドレス帳、メニュー、アプリ、クリア/メモ、メール、EZweb、終話、発話、クイックアクセスメニューアイコンが表示 |
931SC | − | − | − | − | ○(機能) | 画面下部に電話、メール、Yahoo!ケータイ、メニューを表示 |
933SH | − | − | − | マナーモードやBluetoothの設定、天気予報、バッテリー残量の確認など | ○(機能とモバイルウィジェット) | 待受画面をロングタッチして壁紙変更 |
地味な部分だが、快適に操作する上では、タッチパネルを使って「前の画面に戻る」「機能を終了する」操作をスムーズにこなせるかも重要だ。F-09Aと933SHは戻る、終了いずれも画面のアイコンをタップして操作する。L-06Aも戻るはアイコンをタップして操作するが、終了するにはGoogleサービスキーをロングタップする必要があり、ややストレスを感じた。そもそもGoogleサービスキーに終了操作が割り当てられていることに気付かなかったので、終了を示すアイコンを入れるなど、もう少し分かりやすくしてほしかった。
N-06Aは「N-01A」と同じく、側面のプッシュトークキーから戻る操作ができるが、このキーにはカメラで使うオートフォーカスの半押し操作も割り当てられているので、ぐっと強く押す必要があり、やや使いにくかった。頻繁に押すキーであることを考えると、戻る操作はほかのキーに割り当てるべきだろう。
また、N-06Aの待受画面からスケジュールやアラームを(ショートカットで)起動してからプッシュトークキーを押すと、待受画面ではなくメニュー画面が表示されてしまう。機能の起動中にプッシュトークキーを押すと、メニュー画面に戻る仕様のためだと思うが、経由していないメニュー画面が表示されるのは煩わしいので、ここも改善してほしい。このほか、N-06Aには(本体を閉じてディスプレイを回転させた)タッチスタイル時にワンタッチで終了できない機能もあり、戸惑うことが多い。ほかの機種のように、基本的に“どの機能の利用中でも使える”終了アイコンかキーを用意してほしい。
SH-06Aは、終了操作はサイドキーに割り当てられており使いやすいが、戻る操作に使う「×」アイコンは、機能によって表示される場所が異なり、やや使いにくかった。F-09Aや933SHのようにアイコンの場所は統一してほしい。
最もシンプルで操作しやすかったのが931SCだ。931SCはディスプレイの下にクリアキーと終話キーがあるので、どの機能を利用していても、基本的にこれら2つのキーから戻る、終了操作ができる。
戻る | 終了 | |
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F-09A | 画面の「←」をタップ | 画面の「×」をタップ |
L-06A | 画面の矢印をタップ | Googleサービスキーをロングタップ |
N-06A | 側面のプッシュトークキーを短押し/画面の「戻る」を押す | 側面のプッシュトークキーから1つずつ戻る/サブメニューの「終了」をタップ/「閉じる」アイコンをタップ(iモード) |
SH-06A | 「CLR」アイコンをタップする | サイドキーを押す |
biblio | 画面の「CLR/Memo」アイコンをタップ/側面の「クリア」キーを短押し/「クリア/メモ」キーを短押し | 画面の終話アイコンをタップ |
931SC | クリアキーを短押し | 終話キーを短押し |
933SH | 画面左下の「CLEAR/BACK」をタップする | 画面右下の「END」をタップする |
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