iPhoneで「もう少しアップ」を実現するカメラキット「iZoom」を試すiPod Style(1/2 ページ)

» 2010年04月08日 09時58分 公開
[戸津弘貴, 今泉義弘(撮影・記事協力),iPod Style]
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 プリンストンテクノロジーの「iZoom(PIP-CK1)シリーズ」は、8倍ズームレンズとiPhoneケース、三脚固定ホルダー、三脚がセットしたiPhone 3G/3GS用のカメラキットだ。

 iPhone内蔵カメラの画角は約40ミリ相当(35ミリ換算)といわれている。スナップやメモがわりの撮影には重宝するが、ちょっと遠くのもの、例えば「公園で少し離れた場所で遊んでいる子どもを撮りたい」「講演会などで演台や演者をアップで撮りたい」といった場合に物足りなさを感じることがある。

 ズーム機能のついたカメラアプリはいくつかリリースされているが、画像データの一部を切り取って拡大するデジタルズームなので、サイズの低下と画質の劣化が避けられない。そんなときに使いたいのが、この「iZoom(PIP- CK1)シリーズ」だ。

iPhoneカメラを使いこなすためのカメラキット

 この「iZoom(PIP- CK1)シリーズ」は、光学8倍のテレコンバージョンレンズ(テレコン)である。ビデオカメラやコンパクトデジカメでアタッチメントあるいはフィルターねじを利用して、レンズの広角側や望遠側へシフトできるコンバージョンレンズは発売されているが、これは数少ないiPhone用テレコンバージョンレンズとなる。

 iPhone 3G/3GSのカメラ部にはアタッチメントを付ける余地はなく、フィルターねじも切られていない。この製品では、専用ジャケットにレンズ固定用のねじが切られており、そこにレンズをねじ込む事でテレコンレンズを装着する。そのため、普段お気に入りのケースを使っている人が、iZoomを装着する場合には、ケース交換が必要になる。

 このキットにはレンズのほか、iPhone固定用ホルダーと小型三脚がセットになっていて、レンズ装着時の撮影がしやすくなっている。レンズをつけない状態でもホルダーと三脚は利用できるので、旅先での記念撮影などに重宝するだろう。パッケージにはレンズキャップやポーチ、クリーニングクロスなども付属しており至れり尽くせりである。

 iPhoneケースは上下分離するセパレートタイプ。液晶保護フィルムなどをはり付けた状態で装着してもきつさは感じないが、ケース内側に薄いフェルトがはり付けられているので、フィルムなどの種類、状態によっては装着時にきつさを感じるかもしれない。

 固定用ホルダーの下部には三脚用のねじ切りがしてあり、付属三脚のみならず、一般のカメラ用三脚と組み合わせることもできる。なお、ホルダー自体は樹脂製であるが、ネジ穴部分は金属パーツとなっているので、壊れにくいだろう。このようなところに気を配っているのは好感を持てる。

 かなりレンズが長いので装着時には重心が前側になるが、付属三脚と固定用ホルダーを使う限り、特に倒れやすいということはなかった。また、ホルダーは上部ゴム製のパーツを引き出し、伸びたアームでiPhoneを挟むように固定する。固定部の幅が広く、安定感もなかなかで、個人的に使用していたiPhone用固定ホルダーよりしっかりと固定できるように感じた。このパーツだけでも個人的には欲しい。

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