車のおともに、セイワのiPhone/iPod用FMトランスミッター「M126」iPod Style

» 2011年06月03日 13時23分 公開
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 セイワのFP2「M126」は、iPhone/iPodを充電しながら音楽再生や通話が可能なホルダー一体型のFMトランスミッターだ。

セイワのFP2「M126」

 まず本体を眺めると、短めのフレキシブルアームの先に90度の可動範囲を持つホルダー(トランスミッター本体)が付いている。本体に向かって左側面にはチューニング用の+−ボタンがあり、反対側にはプリセット周波数を呼び出すためのQSボタン、そして本体下部には3.5ミリステレオミニプラグ入力がある。ちなみに、運転中に通話をカーステレオから流したい場合は、iPhoneであってもこのステレオプラグをつなげなければならない。

ブリスターパッケージの中には、本体とステレオミニプラグ、簡単な説明のみのシンプルな梱包。外箱には日本の無線法認可商品であることが明記されていて安心感があった

 本体上部にはiPhone固定用のクッションとゴムローラーがついており、iPhone本体への気づかいがみられる。特に、ドーム状に見えるクッションは中が空洞になっており、指で押すとクネリとへこむ。運転中の振動を考えるとこのような柔らかな固定方法は安心感が持てる。


 ドックコネクターに、一工夫あった。横から見るとよく分かるが、ドックコネクター部分が可動式になっており、装着する際と取り外す際にはiPhoneが“おじぎ”をするような形になり、装着・脱着ともに非常にやりやすい。ドックコネクターに差し込み、iPhone上部を軽く指で押し込んでやると、本体側のゴムローラーが回りiPhoneを先ほどのゴムクッションへと導く。なかなか気の利いた作りである。

ドックコネクターに差し込み、iPhone上部を軽く指で押し込んでやると、本体側のゴムローラーが回りiPhoneを先ほどのゴムクッションへと導く

 もう一点感心した点は、車に取り付ける側のシガーソケットプラグ。こちらにも差し込んだ後に、ねじ込むことによって固定するためのネジのような可動部が設けられている。これなら、峠道など横Gのかかる状況でコーナーのたびに振り子のようにiPhoneが振られまくる、といった情けない羽目にならずにすみそうである。

シガーソケットプラグ

 車に取り付けてみると、フレキシブルアームが少々短いので、セッティング場所の自由度はさほど高くない。各ジョイントも堅めなので、安心感はあるが気軽にほいほいと位置を変えやすいとはいえない。


 縦位置と、横位置それぞれを試してみる。横位置にするとジョイント部分の問題で少々助手席側にiPhoneが寄ってしまう。しかし、乗車中にランドスケープモードを使う機会は少ないと思われるので、さほど気にすることはあるまい。

 肝心なのは、電波強度と音質。これが一番気になるところだ。これまでドック式、3.5ミリプラグ式を問わず、さまざまなトランスミッターのお世話になってきたので(当時はCDウォークマンからiPodまでなんでも使っていた)、比較対象は割と豊富だ。

 まずは音質。これは予想以上によかった。FM波とは思えないくらいに解像度もあり音の切れもがんばっている。そして特筆すべきはホワイトノイズの少なさ。小音量の音楽をかけているときなど、車両側のボリュームを割と上げていくわけだが、その際の無音部分に乗るノイズが非常に少なく、耳疲れもせず心地よく楽しめる。音も特定の周波数にブーストをかけるわけでもなく、忠実に変換している印象だ。音質に関しては、今まで使ってきたトランスミッターの中では、出色の出来であった。


 電波強度も十二分に確保されていて、街中ですれ違う車にも街中のノイズにも負けず、安定して動作し続けた。ここしばらくの使用で電波に問題を感じたことは一度もなく、非常に安心感がある。

 さらに細かな点だが、1つ非常に気に入っていることがある。本体下部に、周波数や電波状況を表示するインジケーターがあるのだが、これが絶妙の輝度に設定されている。正直なところ、直射日光下では見えにくいのだが、夜間ドライブにおいてその控えめな光り方が真価を発揮する。一般的なカー用品に仕組まれたLEDはまぶしすぎて夜間運転においてはじゃまでしかないものが多いが、コイツは完璧な視認性と気にならないギリギリの明るさで光るのだ。なかなかこういった所まで気を配った製品は少ない。


 さて、大枠でベタぼめに近かったが、1つだけいただけない点があった。それは、商品側の問題というより車側の問題なのだが、今回のレビューで使用したプジョーはシガーソケットがテーパー状に窪んだ奥にある。これが、取り付けアームと部分的に接触してしまうのだ。せっかくの根本で固定するためのネジが干渉して逆に固定を半端なものにするのだ。おかげで高速コーナーなどではiPhoneが明後日を向いてしまい、その都度手動で直す羽目になった。現在はテープで固定してズレないように対策をしているが、購入前に一度自車のシガーソケットの形状と位置を確認することをお勧めする。

 なお、確認の際はアームが短めなのでシガーソケットから20センチ程のところにiPhoneがくるのをイメージすればほぼ問題はないと思う。その位置関係が良好であるならば、このトランスミッターは大いに役に立つことは請け合いである。なお、後日レビュー予定の「M125」は、ダッシュボードやエアコン吹き出し口取り付けが可能なので、こちらも検討してみてはどうだろうか?

 実売価格は6000円前後。これだけでの性能、使い勝手を考慮すると、お買い得だ。蛇足ながら追記すると、この商品は12ボルトだけでなく24ボルトにも対応しているので、一部のアメ車乗りや、トラッカー、仕事柄でレンタカーをよく使うような人にもお勧めである。欲をいえば、「Made for iPodおよびWorks with iPhone」対応であると申し分ないというところだろうか。

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