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» 2011年11月01日 08時00分 公開

タブレットや海外展開も予告:バリエーションが増えた「MEDIAS」 スマホはラインアップで攻める――NECカシオ (2/3)

[平賀洋一,ITmedia]

モノ×コトでスマートフォンの新しい価値創造を

 さまざまなバリエーションの端末を開発する上で、同じNECカシオ製でもモデルごとの差別化が重要になる。そこで重要になるのが、田村氏が掲げる“モノの価値”と“コトの価値”を要素とした新しい価値の創造だ。

 モノの価値とはハードウェアのスペックに現れるもので、持ちやすさや使いやすさを左右する「Mobility」、機能とデザインを両立させる「機能美」、薄くても丈夫な「タフネス」という3本柱から成り立ち、それぞれ、最新OSのキャッチアップや小型化技術、防水・耐衝撃技術などが支えている。

 対するコトの価値とは、スマートフォンの使い勝手や活用シーンの広がりを指し、使う上での心地よさを追求する「FEEL」、Bluetooth機器との連携や多機能ジャケットなどオプション品を提供する「PLUS」、そしてスマートフォン対応サービスやクラウド連携などの「Service」という3つの要素からなるもの。田村氏は特に、コトの価値の実現について、次のように説明する。

 「MEDIASの“FEEL”については、単にユーザーインタフェースの見栄えが良いだけではなく、(UIの先にある)クラウド技術を使うことで“感じるまま”に操作できる、非常に心地よい操作感を目指したい。ただし、今回のモデルではその考えの一部しか採用できなかった。第2世代以降のMEDIASでは、新感覚UIや新しいセンシング技術を使うことで、本格的に展開していく。また“PLUS”要素では、ワイヤレスリンク機能として、おくだけ充電やBluetooth Low Energy(BLE)に対応させた。加えて(CEATECに参考出展した)機能を持ったジャケットによって、新たな使い方を提供する。最後にServiceについては、スマートフォンをより快適に使う、また、より楽しむためのポータルやクラウドを提供する。ポータルサイトの『MEDIAS NAVI』や『MEDIAS女子部』などはすでに多くの方にご覧頂いていると思う。さらに、スマホを使ってよりキレイになりたいという『MEDIAS BEAUTY』を提供することで、総合的なユーザー体験を向上させる“コトの価値”に迫りたい」(田村氏)

photophoto スマートフォンに新たな機能を追加するジャケット

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 スマートフォンという“モノとコト”を追求したNECカシオ流の価値創造は、国内展開だけでなく海外市場も視野に入っている。同社の端末では、旧カシオ計算機が手がけたG'zOneブランドのフィーチャーフォンとスマートフォンが北米市場で人気だが、さらに、日本市場でプルーフされた端末の展開も進行中だ。説明会では、これからの海外進出の核になる、N-06Cベースの海外モデルがお披露目された。

photophotophoto MEDIAS WP N-06Cがベースの海外向けモデル

 「海外では防水と防塵仕様のスマートフォンは珍しい。なおかつ、薄く、カラーリングもポップなものをそろえた。ようやく動くものができたので、海外の営業部隊が各国で売り歩いている。2012年早々には、(採用事業者などについて)なんらかのご報告ができると思う」(田村氏)

 発売エリアや通信事業者はまだ未定という海外向けMEDIAS。細かい仕様は採用する通信事業者によって変更されるそうだが、防水・防塵対応と厚さ約8ミリの極薄ボディ、有効500万画素のCMOSカメラなど、かなりの部分がN-06Cと同じ仕様だという。

 ただし、海外展開にはリスクも伴う。NECは過去、海外でのケータイ事業から完全撤退するという経験もしている。田村氏は「過去に成功も失敗もあった」と振り返る。また、「だが過去のビジネスモデルと、スマホのビジネスモデルは若干違う。失敗の原因を分析し、確実に展開していきたい」と、かつての海外展開と違う点も強調した。

デザインのバリエーションも3ラインに拡大

photo NECカシオモバイルコミュニケーションズ 取締役執行役員常務の小島立氏

 続いて、NECカシオモバイルコミュニケーションズ 取締役執行役員常務の小島立氏が各モデルの製品概要について解説した。小島氏は、「スマートフォンはユーザーのライフスタイルを変える可能性を持っている。そのニーズに応えるべく、それぞれの個性にマッチする4つの製品をラインアップした」と話す。

 具体的には、ZラインのMEDIAS LTE N-04Dをアクティブなアーリーアダプター向けに開発。また、MEDIAS PP N-01Dの“PP”はパワープラスの略で、バッテリー残量や充電回数から自由になることを目指した実用派向けの製品。また、MEDIAS CH 101NのCHはチャームの略で、より美しくと願う、トレンドに敏感なオトナ女子を意識している。そしてMEDIAS BR IS11NのBRはブリリアントのことであり、スマートフォンで、より自分を輝かせたいというエントリーユーザーを想定している。

 デザインやサイズ、機能に違いはあれども、この4機種にはMEDIASブランドとしての共通点が数多くある。例えば、サクサクと快適な高感度タッチパネル、素早く起動し連射も可能な瞬撮カメラ、T9とATOKを組み合わせた快適な文字入力、などだ。

 「今回のMEDIASで搭載したタッチパネルは感度が高く、乾燥肌でもしっかりと操作できる。また指先のタッチでも認識されるので、入力ミスが少ない。感度が高いと誤動作が心配になる方もいると思うが、近接センサーによって(誤動作を)防止している。また、カメラは0.9秒で起動し、0.8秒間隔で連写が行えるので、シャッターチャンスを逃さない。また、多彩な入力方法として人気のT9と賢い漢字変換のATOKを用意した。また機種によっては手書き文字入力も可能。好みに応じて機種を選んでいただける」(小島氏)

photophoto 新しいMEDIASシリーズの位置づけ

photophoto バリエーションは広がっているが、MEDIASならではの共通点も多い

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