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» 2012年08月27日 11時12分 公開

“お絵かきデバイス”としてのiPadを次の次元に――画期的な筆圧対応スタイラス「Jot touch」を使う(2/2 ページ)

[山田胡瓜,ITmedia]
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 Jot Touchへの対応が充実しているアプリとしては、例えば「ArtStudio」がある。ArtStudioでは、線のサイズと濃淡を筆圧に応じて変化させることが可能。それぞれ、スライダーで筆圧の反映度合いを調整でき、2つを同時に反映することも可能だ。実際にどんな風に反応するのか、結果を写真でご覧にいれよう。

photo サイズと濃淡のそれぞれで筆圧機能を試してみた

 左から右に、徐々に力を込めて書いたのだが、それに合わせて線が変化してくれた。あまりに力が弱いと筆圧機能が感知されないのか、線が逆に太く(あるいは濃く)なる現象もまれにあった。この辺の力加減は、実際に使ってみてコツをつかむしかない。

 ArtStudioはショートカットキーにも対応していて、初期設定ではUndo、Redoが割り当てられていた。これが地味に便利だ。線に満足できなかったり、思いがけず手が画面に触れてしまったりしたときに、ペンのキーをポチポチと押すだけでUndoができる。

細部の作り込みが光る高級スタイラスペン

 Jot Touchに限らずJotシリーズ全般にいえることだが、ペン先が見やすいのも便利なポイントだ。Jotシリーズは、尖ったペン先に透明なディスクが取り付けられていて、これを画面に密着させながら利用する。静電式タッチパネル向けのスタイラスペンはペン先が太めのものが多く、自分がどこに線を引いているのかが分かりにくかったりするのだが、Jotの場合はディスクが透明なおかげで、どこに線を引いているかが分かりやすいのだ。


photophoto ペン先のディスクが透明なので、ペンがどこを指しているか分かりやすい

 ペン先のフィーリングは少しツルッとした印象で、ホワイトボードに書くような感じを受けた。個人的にはもう少し摩擦係数が高いとさらにいいかなとも思うが、このあたりは好みの問題だろう。使っていると次第に慣れてくる。

 ペン先のディスクは取り替え可能で、ちょっとを力を入れて引っ張るとペン先から取れる。落とした拍子に取れたりもするので、なるべく丁寧に扱いたいところだ。Jot Touchのパッケージにはペン先を保護するキャップも付属しているので、収納する際や持ち運ぶ際には活用しよう。ねじ込み式なので、カバンの中でキャップが取れるといったことはまずないと思われる。

photophoto キャップはペン底に装着可能
photo ペン底に充電用接点がある

 Jot Touchには金属部品も使われており、程よい重みと高級感がある。USB型充電器も、Apple製品のようなシンプルなデザインが好印象だ。充電器にはペンを取り付けるためのくぼみがあるのだが、ここに磁石が仕込まれていて、ペンの底にある充電用接点を近づけると、MacのMagSafeのようにピタっとペンが充電器に吸いつく。磁石はなかなか強力で、安定性は高い。最長12時間の連続使用が可能で、一度充電してしまえばかなりの時間、制作に没頭できる。寝る前に充電しておけば、その日1日は十分に楽しめるのではないだろうか。


photophoto シンプルなデザインのUSB型充電器。磁石でペンがピタッと吸いつく


 初代iPadが登場した時に、「手軽な液晶ペンタブレットになるかもな」と期待したユーザーも多いはず。実際、さまざまなイラストアプリがiPad向けに登場したし、こうしたアプリは今やプロのクリエイターにも活用されている。そうした中で筆圧対応のスタイラスペンに対するニーズが高まり、Jot Touchのような製品が登場するのは、自然なことだと思う。Jot Touchに対応したアプリは今後も増える予定とのことで、選択肢の広がりを期待したい。


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