「INFOBAR A02」である。INFOBARは特にカメラ機能がウリのモデルってわけじゃないし、最近のハイエンド機で流行ってる1000万画素超というわけでもない。画素数的には「HTC J butterfly」や「iPhone 5」と同じく800万画素だ。
でも、なかなかいいのである。HTC Jのカメラレビューの時も書いたけど、サクサク撮れるのが気持ちいいのだ。スマホのカメラではとても大事なこと。INFOBAR A02はHTC製であり、HTC J butterflyとカメラ機能はほぼ同じということで、butterflyのカメラレビューをしてなかったこともあり、ここであれこれいぢってみるのだ。
相変わらず起動は高速。ロック画面でカメラアイコンをスライドさせて起動するのだが、カメラ画面のままスリープに入って間がないときは(撮りながら散歩してるときなんかよくある)、ロック画面を省略してすぐカメラが起動する。
ロック画面から起動+AF(オートフォーカス)+撮影を適当に実測してみたら、1秒半くらい。これは速い。
カメラ画面は相変わらずシンプルで、静止画と動画のシャッターが並んでて切り替えることなく好きな方を撮れるのは素晴らしい。
ではさくっと撮ってみる。いつもの象の滑り台といつものあずまやを。
天気がよかったのもあるけど、いやあ色がしっかり出ております。ディテールもちょっとシャープネスは強めだけど気にならないレベル。
青空もきれいに撮れる。
レンズはちょっと広角目で28mm相当くらい。明るさはF2。F2と明るいのであまり感度を上げなくてもたいていまかなえる。ISO感度は100がベース。
室内でちょっと暗くなるとこんな感じ。ISO342で1/120秒。ある程度まではシャッタースピードを維持してくれるので手ブレしにくくていい。
関係ないけどこのオムライスは美味かった。さらに夜。どのくらい感度が上がるかなと思ったけど、渋谷の夜は明るいのでISO862で1/30秒。
顔検出AFや笑顔検出AFも搭載。ちゃんと顔にピントが合って撮ってくれる。顔が多少斜めでも大丈夫だった。
HTCらしいのは連写機能。連写したいときは、連写モードにするのではなく、撮影ボタンを長押しする。すると押している間だけ連写される。
最近はiPhoneのように撮影ボタンから指を離した瞬間に撮影するカメラが増えているが、INFOBAR A02でそれをやると連写してしまうわけで戸惑うけど、それをフォローする機能がちゃんと付いていて素晴らしいのだ。連写するたびにがんがん保存されると、後で写真を探すとき似たようなのが並びすぎてうっとうしかったりするのだが、INFOBAR A02だとこんな画面になるのだ。
連写した写真全部を保存したいときは、そのまま何もしないで「戻る」ボタンをタップ。1枚だけあればOKなときは、ここで1枚選んで「最高の1枚を保存」をタップする。そうすると、選んだ写真以外は削除されるのだ。これはよい。
タッチAFが可能なので、撮りたい被写体をタッチすると、そこにピントを合わせてくれる(そのときの音がちょっとメカっぽくて面白い)。
ピントが後ろに抜けやすいシチュエーションでも、ちゃんと撮ってくれた。
で、特筆すべきは、タッチした箇所に露出(つまり明るさ)も合わせてくれること。iPhone同様、かなりしっかりそこに合わせてくるので、明るさを調整したいときも使える。
明暗差が激しい構図でちょいと撮り比べてみた。
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