富士通が5月16日、2013年夏モデルとして発売予定のソフトバンクモバイルの「ARROWS A 202F」、NTTドコモの「ARROWS NX F-06E」「Disney Mobile on docomo F-07E」の体験会を開催した。富士通のフラッグシップ端末であるARROWSシリーズが展示の大半を占めており、同シリーズへの注力具合を反映していた。
高機能なスペックを備えるARROWSシリーズの最新モデルに共通するのは、3000mAh以上の大容量バッテリー、5インチ以上のフルHDディスプレイ、1.7GHzのクアッドコアCPU、64Gバイトの内蔵メモリなどだ。フルセグ、防水、おサイフケータイ、赤外線通信、Wi-Fi、テザリングなど機能面も充実している。画面全体を下方向に移動させる「スライドディスプレイ」にも対応し、大画面で指が届かなかった部分も片手で簡単な操作ができる。ARROWS Aには、シンプルなUIでメールが使える「NX!メール」がプリインストールされており、新たにWi-Fiでの送受信が可能となった。また、アプリアイコンを自分好みのデザインに変更できる「アイコンカスタマイズ」機能も追加された。
ARROWS NXのハード設計担当者によると、富士通はARROWSシリーズの高機能化に注力しているという。「狭額縁設計の技術によって、厚さ9.9ミリで5.2インチの大画面を実現した。スペック面は妥協しない」と担当者。先日のドコモ夏モデル発表会で「GALAXY S4 SC-04E」と「Xperia A SO-04E」が“ツートップ”として紹介されたことについては、「まずはユーザーに使ってほしい。実際に触ってARROWSの良さを知ってもらって、口コミで広がってくれれば。今やるべきは、ネットの書き込みなどを見て生のユーザーの声を拾い上げ、製品に反映させていくこと」と語った。
ARROWS NXには国内スマートフォンとしては初の最新のドルビーデジタルプラスを採用している。「音声を自動調整し、安定した音質を実現するインテリジェントイコライザーなど、より使いやすい機能が追加された」と担当者は話す。「スマートフォンで音楽を楽しむ機会が増えているので、今後ほかの端末にも搭載していきたい」と展望を語った。
“イルミネーション”をテーマに、一際鮮やかにディスプレイを輝かせていたのがDisney Mobileだ。画面をタッチするとカラフルな光が表示され、見て触って楽しめるファン必携の端末になっている。説明員は「付属品のスマホピアスを付けると5種類のアニメーションがディスプレイで表示される。また、待受画面もスマホピアスの種類によって変わる」と、ユーザーを飽きさせないさまざまな仕掛けが用意されていることを強調する。スマホピアスをアクセサリーとして今後追加していく予定があるかを聞くと、「現時点で予定はないが、ユーザーニーズによっては可能性はある」という。無料壁紙をはじめとするディズニーオリジナルコンテンツも多数プリセットされている。
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