「音楽で人をつなげるのがミクの原点」――コラボスマホ発売に向け、初音ミクのARライブ開幕

» 2013年07月17日 16時49分 公開
[村上万純,ITmedia]

 NTTドコモは7月16日、初音ミクのAR(拡張現実)ライブイベント「HATSUNE MIKU AR STAGE」を開始した。同社が初音ミクとコラボしたスマートフォン「Xperia feat.HATSUNE MIKU SO-04E」の発売に向けたプロモーションの一環で、六本木ヒルズの「メトロハット」で7月21日まで(19時30分〜23時)毎日開催される。スマートフォンやPlayStation Vitaに専用ARアプリをインストールし メトロハットの外周にかざすと、初音ミクのARライブが楽しめる。

photophotophoto 観賞推奨エリアから見たメトロハット(写真=左)。ソニー・コンピュータエンターテインメントの金丸義勝氏によると、「スマートフォンよりPlayStation Vitaのほうがより鮮明に見える」と言う(写真=中央)。正常にARコンテンツを認識すると、画面にカウントダウンが表示される(写真=右)

 「販促というよりは、お祭り。こけらおとしとして、このARライブをど派手にやりたいと思った」と、イベントの仕掛け人であるドコモの岡野令氏は言う。「これは、日本最大級の夜間屋外ARイベント。ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)に協力してもらったが、前例のないイベントで苦労も多かった」と説明する。ARライブを仕掛けた狙いについては、「音楽で人をつなげるのがミクの原点なので、ライブステージをやりたかった。ジョジョのコラボスマホもそうだが、既存のファン以外にも興味を持って欲しいという思いがある。いろんな人にミクを知ってもらうため、別のプロモーションも行っていく」と熱い思いを語った。

photo 技術開発担当の金丸氏

 ライブでは、livetune作詞・作曲の「Packaged」が5分間流れ、10分おきに毎回同じステージを楽しめる。「メトロハット外周近くでの観賞は迫力があるが、ライブの全体像が見えない。観賞推奨エリアで見ることをオススメする」と、今回技術開発を担当したSCEの金丸義勝氏は説明する。今回のイベントでは、バーコードなしでも観賞できる「SmartAR」という技術を用いて、建物の外壁にARコンテンツを認識するマーカーを配置したということだ。メトロハットの屋根の上にミクが飛び乗って歌うなどの華やかな演出も用意した。イベントを観賞した先着1500人は、「Packaged」のリミックス曲ショートバージョンをダウンロードできる。

photophotophoto パズルが組み上がると初音ミクが姿を現し、ライブがスタートする
photophoto メトロハットの屋根の上でミクが歌い、踊る(写真=左)。空中移動する円盤形のステージの上で、ミクも動き回る(写真=右)

 また外周だけでなく、メトロハット内部の天井にも初音ミクのイラストがぐるりと貼られている。岡野氏によると、「奈良の大仏のように、どこにいてもミクと目が合う、まるでミクの体内にいるようなイメージ。髪の毛一本一本がクリエイターたちの作品になっている」と細部の作り込みについて説明した。

photophoto メトロハット内部天井にも初音ミクの大きなイラストがあり、エスカレーターでの移動中に観賞できる

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