ソフトバンク、準天頂衛星システム大規模実証実験の概要を発表

» 2013年07月26日 19時59分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ソフトバンクテレコムは、2013年秋に予定している準天頂衛星「みちびき」を利用した測位精度実証実験の概要を7月26日に発表した。

 実証実験は、ソフトバンクモバイルが提供する位置情報配信サービス「ふらっと案内」で、みちびきによる位置測位情報と、屋内設置のデバイスから同等の位置情報を発信するIMES(Indoor Messaging System)を利用した屋外と屋内のシームレスな測位実験を行うほか、みちびきを介してSMSを送信する「L1-SAIF補強信号」の受信実験も行う。

 実証実験は、鹿児島県の種子島と屋久島で実施する。種子島の実証実験では、一般から募集した300名のモニターが、ふらっと案内を利用したデジタルスタンプラリーを種子島全域で二泊三日かけて実施する。実験は10月25〜27日、10月26〜28日、11月2〜4日の3回に分けて行う。また、7月22日には、ふらっと案内に実装するAR機能とアニメーション・オーバーレイ機能、そして、準天頂衛星システムの高精度位置測位機能を組み合わせた「ハイブリッド測位AR」ポイントを用意する。

 屋久島の実証実験では、森林の自然障害物が存在する山岳地帯などの位置測位困難地域における、準天頂衛星システムの受信優位性と測位制度の実験を行う。この作業では、モニターを募集せずスタッフがフィールドワークを行う。実施時期は10月中の予定だ。

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