ソフトバンクとの経営統合、効果が出ています――イー・モバイルの夏戦略を聞く(2/2 ページ)

» 2013年08月16日 20時43分 公開
[田中聡,ITmedia]
前のページへ 1|2       

EMOBILE LTEの75Mbps対応エリアも拡大していく

 ソフトバンクとの経営統合、ソフトバンクグループ入りによってAXGPネットワークを手に入れたイー・アクセスだが、イー・アクセスが従来から展開しているEMOBILE LTEのエリア構築も引き続き行っていく。EMOBILE LTEの人口カーバ率は2013年6月時点で76%だが、2014年3月末に80%を予定している。

 あわせて、EMOBILE LTEの下り最大75Mbps対応エリアの拡大も進めていく。現在、イー・アクセスの1.7GHz帯には15MHz(×2)の帯域幅が割り当てられており、このうちの10MHz幅(×2)をLTE用に確保することで、下り最大75Mbpsの通信速度を実現する。5MHz幅のLTEエリアでは下り最大37.5Mbpsに留まっているが、3G用に割り当てていた10MHz幅(×2)を5MHz(×2)に減らすことで対応する(その分、3Gの通信速度は下り最大42Mbpsから21Mbpsに落ちる)。

 EMOBILE LTEのうち75Mbps対応エリアが占める割合は開示されていないが、順次拡大していく。75Mbps対応エリアはイー・アクセスのWebサイト(外部リンク)で公開されている。関東は 高萩駅周辺、館山駅周辺、旭駅周辺、舞浜駅周辺、お台場周辺、二宮駅周辺、箱根湯本周辺、湯河原駅周辺などまだ限定的なので、今後の拡大に期待したい。

ソフトバンクグループでどう差別化を図るか

 同じソフトバンクグループの中では、ウィルコムが月間1Gバイトまでのパケット通信を2980円(キャンペーンで1980円に)で利用できる「ウィルコムプラン Lite」を提供するなど、低価格路線でイー・アクセスと競合する部分もある。ソフトバンクグループの中で、イー・アクセスはどのように差別化を図っていくのだろうか。筒井氏は「イー・アクセスは“データ通信の会社”として市場から理解されているので、そこの強みは生かしていきたい」と話す。

 Pocket WiFi(GL09P)は、その強みを体現したものではあるが、ソフトバンクからも同一製品が発売されており、イー・モバイルの独自性が薄まった感もある。筒井氏は「(イー・アクセスが)独自で製品を出すことで差を作れれば、やっていきますが、(ソフトバンクモバイルと)一緒に作ることでメリットが大きければ、やります(共同開発します)」と話す。イー・モバイルとソフトバンク製品を、今後どう棲み分けていくのかは気になるが、「料金」と「データ通信」の2軸が重要になることは確かだろう。

 「イー・アクセスは、今までデータ通信市場を作ってきたという自負がありますが、ソフトバンクと経営統合したことで、独自路線では難しかった一手を踏み出せたのも事実です。そこを最大限に生かして、今まで以上にイー・モバイル色も出しつつ、市場に対して価値を提供したい。オリジナル製品も変わらず出していきたいと考えています」(筒井氏)

※一部の箇所を追記、修正しました(8/19 13:39)。
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月19日 更新
  1. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  2. ソニー、炎上した「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能で“火消し“ 「4つの選択肢」を強調 (2026年05月18日)
  3. スマホ短期解約問題、事実上の「1年縛り」で決着か ポイント分割付与を条件に総務省が方向性 (2026年05月18日)
  4. ドコモで通信障害か SNSで「圏外になる」「つながらない」の声 (2026年05月19日)
  5. 「Xperia 1 VIII」のAIカメラ機能が炎上したワケ 「画質劣化ではなく選択肢の1つ」とソニーは説明 (2026年05月15日)
  6. 【ワークマン】1500円の「ベーシックアンカーボディバッグ」 二気室構造で必需品がまとまる (2026年05月16日)
  7. 楽天モバイルが「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を再開 “Rakuten Link非対応”の表示見直しが完了【訂正】 (2026年05月16日)
  8. スマホ残価設定に「グループ細分化」案が浮上 Appleは「一律化」に猛反発、「価値が低い機種への不相当な補助」 (2026年05月19日)
  9. ドコモ、5G速度で首位も「一貫した品質」でなぜ最下位? auが10部門で受賞 Opensignal調査 (2026年05月14日)
  10. PayPay、5月以降の自治体キャンペーン発表 杉並区や相模原市で最大20%還元 (2026年04月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年