イー・アクセス、1.7GHz帯 20MHz幅のLTE実証実験で下り291Mbpsを記録

» 2013年09月18日 13時28分 公開
[田中聡,ITmedia]
photo 実証実験に使用した、高松市の無線局。総務省から1.7GHz帯の実験試験局の本免許を取得している

 イー・アクセスが9月18日、1.7GHz帯にて実施しているLTE実証実験の結果を発表した。実験期間は8月22日から9月末までの予定。

 今回の実証実験では、総務省が「周波数アクションプラン」で新たに確保するとしている1.7GHz帯の周波数(5MHz×2、1744.9〜1749.9MHz/1839.9〜1844.9MHz)と、隣接するイー・アクセスの周波数(15MHz×2、1749.9〜1764.9MHz/1844.9MHz〜1859.9MHz)の計20MHz幅×2使い、LTEの通信品質や通信速度を評価している。実験試験局の設置場所は香川県高松市の一部。実験用端末として、スマートフォン「STREAM X(GL07S)」、USBスティック端末「GL08D」、モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi LTE(GL06P)」のほか、20MHz幅・4×4 MIMOまたは2×2 MIMO対応の専用端末を用いた。

 20MHz幅のうち10MHz幅と10MHz幅の周波数を一体にして使用する「キャリアアグリゲーション(CA)」と、20MHz幅を連続する1周波数として使用する2つの方法で評価した。その結果、後者の連続20MHz幅の方が、下りの伝送速度が高いことが確認された。

 基地局と端末のそれぞれで、複数のアンテナを使う「MIMO」による検証も行った。計20MHz幅の周波数を用いた商用ベースの基地局にて「4×4 MIMO」と「2×2 MIMO」を評価したところ、4×4 MIMOでは規格上の下り最大300Mbpsに近い291Mbps、2×2 MIMOではGL08Dが規格上の下り最大150Mbpsに近い148Mbpsを記録した。

photo 10MHz+10MHz幅のキャリアアグリゲーションと、連続20MHz幅の性能を評価
photo 下り300Mbps(20MHz幅、4×4 MIMO)と、下り150Mbps(20MHz幅、2×2 MIMO)の検証も行った

 1744.9〜1749.9MHz/1839.9〜1844.9MHzの割当先はまだ決まっていないが、イー・アクセスは、今回の実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、モバイルブロードバンドの通信技術の向上を図り、さらなる普及・拡大に取り組むとしている。

photophoto 現在の1.7GHz帯割り当て状況(写真=左)と実証実験の概要(写真=右)
photophoto 実験の様子
photophotophoto 連続20MHz幅と10MHz+10MHzのCAでは、連続20MHz幅の方が高速で、周波数の利用効率が高いことが分かった
photophoto 4×4 MIMOでは下り最大291Mbps、2×2 MIMOでは下り最大148Mbpsを記録した
photophoto 他社も含めた今後の高速化計画(写真=左)。1.7GHz帯の追加帯域(F0)が割り当てられた場合、その後もさらなる高速化を推進する(写真=右)
photophotophoto イー・アクセスのLTE基地局は、すべて1.7GHz帯の追加帯域(F0)に対応している(写真=左)。LTEエリアのカバー率は2014年3月末に80%、2015年には95%を予定している(写真=中)。イー・アクセスのLTE端末は、すべてF0に対応しており、20MHz幅を利用すれば、下り最大150Mbpsの通信が可能(写真=右)
photophotophoto ドコモがすでに1.7GHz帯で20MHz幅を所有していることから、イー・アクセスに追加の5MHz幅を割り当てて“イコールフッティング”にすべきと同社は考える(写真=左)。1.7GHz帯の追加帯域(F0)をイー・アクセスに割り当てれば連続20MHz幅となるので、ドコモに割り当てるよりも周波数の利用効率が高いとしている(写真=中)。イー・アクセスより多くの帯域を利用できるドコモの方が、現状では有利だ(写真=右)
※資料の画像を追加しました(9/18 17:05)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月03日 更新
  1. PayPay、他社クレカを「完全排除」せず 使うには“利用券”が必要に (2026年07月01日)
  2. 「メイドインジャパンでは飯が食えない」現実に挑む CIOが“国産充電器プロジェクト”始動、2026年秋に第1弾発売へ (2026年07月01日)
  3. 「モバイルSuica」復旧後も続く混乱…「物理カード最強説」再浮上 今さら聞けない自衛策を解説 (2026年07月02日)
  4. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【7月2日最新版】 Pontaポイントをお得にゲット (2026年07月02日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. なぜ? 「PayPay改悪」といまネットで騒がれている理由 ユーザーがすべき対策を解説 (2026年06月05日)
  7. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【7月1日最新版】 最大1万〜3万ポイント還元がめじろ押し (2026年07月01日)
  8. LINEとPayPayがアカウント連携、今夏から トーク上で送金、ポイントも統合 (2026年07月02日)
  9. 「ドコモSMTBネット銀行」始動まであと1カ月 下準備は着々と (2026年07月03日)
  10. シャープが衛星通信サービスに参入、「2027年の5G NTN標準化でビッグバンが起こる」 AQUOSの小型化技術を生かして端末開発も (2026年07月02日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー