トレンドマイクロは9月19日、機能を強化したAndroid端末向け「ウイルスバスター モバイル」の新バージョンを発表した。あわせて、PC/スマートフォン/タブレット向け「ウイルスバスター クラウド」「パスワードマネージャー」の機能強化と、無料のWindows ストアアプリ「トレンドマイクロ コネクト」を披露した。
ウイルスバスター モバイル/クラウドは同社のオンラインストアで9月19日17時に先行発売し、店頭とダウンロード販売店での取り扱いは10月3日から。パスワードマネージャーは10月3日、トレンドマイクロ コネクトは10月下旬以降の販売開始をそれぞれ予定している。
今回ウイルスバスター モバイルで強化された機能は以下の3つだ。
不正アプリのクラウドスキャンとは、不正アプリの検出時にクラウドに問い合せ、各端末に常に最新のセキュリティを提供する“ハイブリッド型”のサービス。デバイスには最小限のパターンファイルのみを保存するだけで良くなり、従来のアプリよりも端末の動作が軽快になるという。
SNSプライバシースキャナーは、Google Playから誰でも無料でダウンロードし、利用できるアプリ。ウイルスバスター モバイルと連携することで、Facebookユーザーにオススメのプライバシー設定を分かりやすく案内する。例えば、自分の投稿の公開範囲や、自分をタグ付けした画像が投稿される前に確認するかなど、プライバシーに関わる設定について通知する。
併せて「おまかせ!スマホお探しサポート」のサービスも開始。同サービスは、スマートフォンの盗難/紛失時にトレンドマイクロのサポート窓口に電話をすることで、端末の探索ができるもの。バッテリー残量がなくなっても端末の場所をリモート探索するほか、ユーザーの要望に応じて端末内のデータをクラウド上にバックアップし、その後、端末のデータを消去することもできる。バックアップとデータ消去については、「トレンドマイクロ セーフバックアップ」を利用している必要があり、有料版(月額170円から)と無料版で保存できるデータの種類が異なる。
ウイルスバスターモバイルの価格は、同社のオンラインストアでは、パッケージ版とダウンロード版ともに2980円(1年版)と5480円(2年版)となっている。ダウンロード版はおまかせ!スマホお探しサポートと併せた販売もしており、1年版が3980円、2年版が6980円となっている。対応OSは、Android 2.2〜2.3/3.0〜3.2/4.0〜4.3だ。
発表会では、トレンドマイクロの取締役副社長日本地域担当グローバルコンシューマビジネス担当の大三川彰彦氏が登壇し、同社が展開する“3D(デバイスプロテクション、データアクセス、ダウンロードアプリ)”戦略について説明した。同社は今後もマルチデバイス・マルチプラットフォームへの対応を進め、ユーザーのデジタルライフを丸ごとサポートする取り組みを続けるという。新製品/サービスの説明を担当したコンシューマビジネス統括本部長の大場章弘氏も、デモンストレーションを交えながら製品の魅力をアピールした。
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