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» 2013年12月24日 14時00分 公開

スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2013:2013年を代表するスマートフォン、発表! (2/2)

[ITmedia]
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石川温

 「Xperia Z」と「Xperia Z1」は、One Sonyというソニーの魂がこもったシリーズとしてインパクトは大きかったのではないだろうか。

 「iPhone 5s」に関しては、デザインが昨年と変わらないという点においては不満だが、やはりNTTドコモの取り扱い開始と、SIMロックフリー版の発売が象徴的であった。

 今年のスマホ業界を振り返ると、いままでに比べラインアップ数も絞られ、個性的な端末が少なかったように思う。そんな中でも、NECカシオモバイルコミュニケーションズとパナソニック モバイルコミュニケーションズがスマホ開発から撤退してしまったのが残念でならない。NECカシオは「MEDIAS W」、パナソニックは「ELUGA P」といった、いい端末を出していただけに、撤退が悔やまれる。

石野純也

 スマートフォン部門で筆者が10点を投じたのは、ソニーモバイルの「Xperia Z1」だ。2013年は、年初からソニーモバイルが存在感を見せた1年だった。ソニーの100%子会社になってからの体制で開発した初の機種とも言える「Xperia Z」をCESで発表し、世界中にインパクトを与えた。この流れをくみ、カメラやディスプレイに、より“ソニーらしさ”を出したのが「Xperia Z1」だ。昨年までのXperiaと違い、ベースのスペックを世界最先端にしたうえでこうした差別化を行っていることは、高く評価できる。Andoridの中では頭1つ抜けたデザインや、コンテンツ、サービスまで含めてきっちり世界観を作っているところも、ファンの増やした要因と言えるだろう。こうした一連の流れや派生機の成功も踏まえて、Z1には10点を入れている。ただ、コンセプトの先進性や使い勝手のよさでは、どうしても「GALAXY Note 3」が外せない1台だった。そこで次点として、同端末には7点をつけている。

太田百合子

 国内メーカーの相次ぐ撤退や、ドコモの「iPhone 5s」発売、SIMフリー端末が当たり前に買えるようになったことなど、業界的には盛りだくさんの一年でしたが、ユーザー目線では、iPhoneもAndroidも基本性能やアプリが成熟して、キャリアのネットワークや取り扱い端末もほぼ横並び。どこで何を買っても、できることがだいたい同じになってきたのではないでしょうか。そんな中で、コンパクトデジカメのテクノロジーをスマートフォンに本格シフトしてきた「Xperia Z1」は、特に目立った存在でした。

神尾寿

 2013年、日本のスマートフォン市場を象徴したのが、"AppleとSONYのツートップ"だった。スマートフォン購入者層がさらに広がったことで、より分かりやすく、安心して買えるブランドであることが重要になっている。そういった年だったことを鑑みて、筆者は「iPhone 5s」に10点、「Xperia A」に9点を配分した。

 iPhone 5sをトップにした理由は明確だ。これが現時点でも、"スマートフォンのスタンダード"として万人向けの魅力を持つこと。ケースをはじめとする周辺機器の豊富さや魅力的なアプリの存在、ユーザーの多さといった外部環境を抜きにしても、いまだその魅力はNo.1といえる。

 なかでもiPhone 5sを最強のスマホたらしめているのは、高性能化と多機能化をバランスよく行い、使いやすさを最優先にしているところだ。CPUの64ビット化や指紋認証システムの搭載など最先端の部分はむろんあるのだが、それらもスペックを誇示するためではなく、ユーザーの利便性・使いやすさの向上をするために搭載されている。今年投入されたiOS7の出来映えもすばらしく、しかもそれがハードウェアと見事なまでに調和していることも高く評価した。個々の"とんがった部分"ではAndroidスマートフォンが秀でていても、総合力で見ればiPhoneに勝てない。今年もまたそれを実証したのが、iPhone 5sだった。

 次点としたXperia Aは「日本の普及型Androidスマートフォン」として絶妙なバランスを実現したことを高く評価した。コストを抑えた普及モデルでは特徴付けとブランドイメージの維持が難しくなるのだが、一般ユーザー層に必要十分な性能を低コストで実現しながらも、デザインやマーケティングの工夫で"安っぽく見せない"ことに成功。結果として、Xperiaシリーズで築いたブランド価値の裾野を広げることに成功した。日本市場ではこの「ブランド力の高い普及モデル」を作るのがとても難しく、ここに取り組んだメーカーは惨敗続きだった。誤解を恐れずに言えば、Appleの「iPhone 5c」ですら成功したとは言えない領域を、Xperia Aはいち早く開拓したのだ。

 もちろん、Xperia Aの成功は、ハイエンド市場で高い評価を得たXperia Zシリーズの成功に負うところも大きい。というわけで、筆者はXpria Z1に3点、Z1fに2点を配分した。今年、Xperiaシリーズ全体の商品企画とマーケティングの舵取りは「すばらしい!!」のひとことであり、Appleを凌駕する部分も多かった。1台のスマートフォンとしてはiPhone 5sに最高得点の10点を投じたが、Xperiaシリーズ全体には14点を投じた。これが今年の、AppleとSONYに対する筆者の評価である。

 そして、残った1点はサムスン電子の「GALAXY Note 3」に投じた。はっきり言って筆者は、ファブレットがスマートフォン市場の主流になるとは考えていない。ただし、ガジェット好きなギークのおもちゃとしては面白い。筆者個人としても嫌いではない。そう考えると、今のファブレット市場を創出し、いまだにトップランナーであるのがサムスンの「GALAXY Note 3」だ。それを評価した。

佐野正弘

 NTTドコモのツートップ戦略でヒットした「Xperia A SO-04E」、そしてやはりNTTドコモからも販売されたことで大きな話題となり、現在も高い販売シェアを占めている「iPhone 5s」。世界的に見てもハイエンドモデルの大画面化が進むスマートフォンだが、2013年にヒットした端末の傾向から、日本では高性能ながらも片手で持てるコンパクトな使い勝手と、安心して購入できる強力なブランド力が求められていたように思う。そうした今年の傾向を最も象徴しているのは、発売されて間もないモデルではあるものの、“ソニー”という強いブランドを持ち、なおかつ強力な「Xperia Z1」の性能をあえて4.3インチのディスプレイサイズに凝縮した「Xperia Z1f SO-02F」ではないかと感じている。

 一方で逆のアプローチとして、極限までの狭額縁設計を実現し、大画面と持ちやすさを両立させた「AQUOS PHONE Xx 302SH」も見逃せない存在だ。今年はキャリア戦略の影響を受けて撤退が相次いだ国内メーカーだが、それでもなお非常に強い底力を持っていることを改めて感じさせたモデルとして、評価したい。

島徹

 今年は価格帯を問わずどの端末も必要以上の性能を持ち、価格とデザインで端末を選びやすくなった。スマートフォンは安さと順当な機能向上に加えて話題も多い「iPhone 5s」、バリュー面でヒットした「Xperia A」にハイエンド「Xperia Z1」の魅力を凝縮した「Xperia Z1f」、画面の明るさとバッテリー持ちをトップクラスで両立した「ARROWS NX F-01F」、ヘビーユーザー向けのスタイルにデザインも向上した「GALAXY Note 3」に点を入れた。

スズキマリコ

 今年のスマートフォンはバッテリー長時間時代に突入。ようやく安心して持ち歩けるようになったのではないだろうか。それゆえに正直かなり悩んだのだが、自分の手のなじみ具合から素直に選ばせていただいたのが「iPhone 5s」。外観は5から大きく変わってはいないものの、指紋認証が導入されたり、カメラ周りが使いやすくなったりしており、やっぱり手にとってしまう1台として“iPhone”というキャラクターは外すことはできなかった。

 「GALAXY Note 3 SC-01F」は、ノートという独自の世界を磨き続け、確実に使いやすく進化させている点を評価した。その存在感は、次はどうなる? とシリーズに期待したくなるレベルに来ていると思う。「Xperia Z1 SO-01F」と「Xperia Z1f SO-02F」は、性能もさることながら、持つ姿を美しく見せてくれそうなその佇まいを評価させていただいた。特に「Xperia Z1 SO-01F」は、ジャケットつけるのは本当にもったいなさそうで、個人的エレガンス賞を進呈したい。「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」は、バッテリーや操作性への取り組みを評価させていただいた。幅広い年齢層に安心して勧められるスマートフォン大賞なのだが、そろそろスパイスが欲しくなってきた感がある。

 サイズや性能が横並びになってくると、欲しくなってくるのが分かりやすいキャラクターではないだろうか。完璧な端末は存在しないが、欠点があってもなお愛せる魅力的な部分であり、次の端末ではどう磨かれてくるのか、利用者がつい期待してしまう、選びやすい何かが欲しい。来年はそういうポイントが増えることを期待したい。

西田宗千佳

 実際には、上位機種では点数ほど差がない、と思っている。「iPhone 5s」の完成度はやはり高いが、Androidは別の良さを出せるようになっており、積極的に選びやすくなっている。特にサイズの大きな製品の魅力が大きい。他方、Androidにおいても「良い機種を連発するメーカー」と「そうでないメーカー」が分かれてきて、ブランド寡占が進んでいる。当分この傾向は続くだろう。

本田雅一

 パーソナルコンピューティング、クラウド、モバイルネットワーク。これらを結びつけた新しいデバイスとしてスマートフォンの進化は、僕らのライフスタイルを革新してきた。しかし2013年、その革新性を感じた読者はいないと思う。現在のデジタルワールドは、すでにスマートフォン、スマートデバイスの時代になっているからだ。中でもiPhoneを中心としたエコシステムは完成されたもので、たとえ革新性がなくとも「iPhone 5s」は賞されるべきだろう。一方、他分野の製品に投入される要素技術を、さまざまな切り口でAndroid端末に盛り込んだ今年のソニーXperiaは、いまだハードウェアによる差異化が可能であることを示した好例となった。とりわけ日本のAndroid端末市場に、最高レベルの性能・機能を持ち込みながらもコンパクトという、新たな価値観を市場にもたらした、いわばスマートフォン版「プレミアムコンパクト」の「Xperia Z1 f SO-02F」を一番の推薦製品とした。

山根康宏

 月間販売数でiPhone 5を超える月も記録した「Xperia A」は日本人が好む全要素を備えた2013年のベストモデル。Xperiaシリーズ集大成ともいえるハイスペックモデルの「Xperia Z1」がそれに続く印象。「Nexus 5」は機能と価格が特徴なだけではなくSIMフリー端末需要も掘り起こした。iPhone 5sは「売れて同然」と考えると新たな機能や価値観の提供はやや弱い印象。「GALAXY Note 3」はシリーズでスペックアップとデザイン向上が印象に残る。

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