CES 2014のシャープのブースは、6日のプレスカンファレンスで発表された「Quattron+」など、液晶テレビを中心にした展示が行われている。昨年のCES 2013のプレスカンファレンスではIGZO液晶を大々的にフィーチャーし、ブースでもAQUOS PHONEやAQUOS PADが展示されていたが、今年、展示されているモバイル関連製品はIGZO液晶のみだ。
ブース内の一角にIGZOコーナーが用意され、スマートフォン向けの4.8インチフルHD液晶やタブレット向けの7インチワイドUXGA液晶、普通の鉛筆でも書ける手書き入力対応の静電容量式13.3インチワイドQHD液晶など、さまざまなサイズ、解像度のIGZO液晶ラインアップが展示されていた。また、IGZOと、Qualcommの子会社であるPixtronix社と共同開発しているMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を組み合わせたMEMSディスプレイも展示している。

小さな文字も非常に鮮明で、ドコモのAQUOS PHONE ZETA SH-06Eなどが、同じサイズ・解像度のIGZO液晶を採用している(写真=左)。タブレット向け7インチワイドUXGAのIGZO液晶。電力量を測定して省電力なことをアピール(写真=右)IGZOを搭載したPCも参考展示されていた。日本製以外のスマートフォンでは、中国ZTEの「Nubia Z5s mini」で4.7インチHD(1280×720ピクセル)のIGZO液晶が使われ、ebayなどで売られているが、説明員によるとIGZOの米国での認知度はまだあまり高くなく、IGZO液晶を使ったPCなどで認知度を高めたいとのことだった。
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