KDDIが2014年夏モデルとして発表した「AQUOS SERIE SHL25」は、本体正面の大半をディスプレイが占める「EDGEST」デザインを採用しており、本体サイズはほとんど従来機のままで大画面化することに成功した。また、シャープの看板技術としておなじみの「IGZO」も強化。新開発のバックライト「PureLED」や映像エンジンを搭載し、従来モデルよりも明るい表示を実現した。
本体デザインでまず目を引くのが、画面周囲のフレームを極限まで細くした「EDGEST」だ。従来モデル(4.8型の「SHL23」)は画面占有率が約68%だったが、AQUOS SERIEは画面サイズを5.2型に大型化しながらも約80%まで高めた。また、本体サイズもSHL23とほとんど変わらない。SHL23が幅70ミリ、高さ140ミリであるのに対し、AQUOS SERIEは幅71ミリ、高さ134ミリとなっている。今回は、ディスプレイの周囲にカラーリングが施されているのも特徴だ。
ディスプレイには、シャープ製端末ではおなじみのIGZO液晶を採用。新開発のバックライト「PureLED」を搭載することにより、SHL23よりも鮮明な表示が可能になった。画面の書き換え動作を、静止画で1秒間に約1回、動画(30fpsの場合)で約半分にまで削減することで、電力消費を抑える「液晶アイドリングストップ」も継承している。また、今回は短い時間で効率よく充電できる「急速充電」に対応した。バッテリー容量も3000mAhから3150mAhに増えているので、長時間の利用も安心だ。
メインカメラは有効約1310万画素CMOSで、今回もF1.9の明るいレンズを搭載する。
機能面では、逆光や夜景などのシーンにおける撮影力が強化された。逆光でも被写体を明るく撮影できるHDR機能がリアルタイム処理に対応。SHL23のHDRでは露出を変えて2回撮影し、それを合成する仕組みだったため、仕上がりを確認するのに時間がかかった。また、被写体が動いてしまうと合成がずれてしまうケースもあった。今回対応した「リアルタイムHDR」では1回の撮影で処理ができるため、SHL23の弱点が解消された。
人物と背景の両方を明るく撮影できる「NightCatch II」にも対応した。これは、人物はフォトライトオン、背景は複数枚をフォトライトオフで撮影し、画像を明るく合成することで、撮影が難しいシーンでも人物と背景の両方を鮮明に撮影できる機能だ。また、フォトライトには自然な色調のLEDを採用。輝度がアップしたので、肉眼で見た色合いに近い写真が撮れる。
写真をうまく撮るための「フレーミングアドバイザー」も新たに追加された。この機能では、撮影シーンに合わせて、アドバイスのメッセージを表示する。それに従うことで、写真撮影が苦手な人でも満足のいく写真を撮影できる。
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