アダルトサイト高額請求、回避法は?R25スマホ情報局

» 2014年06月11日 00時00分 公開
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 スマホのアダルトサイト請求トラブルが増えている。埼玉県消費生活支援センターによると、アダルトサイトで高額な料金を請求されたとするスマホ利用者からの相談件数が、2012年度の640件に対し2013年度は1614件と、前年の約2.5倍に増加したことが明らかになった。具体的にどのような事例があるのか、東京弁護士会の奥山光幸弁護士に聞いた。

心当たりのないサイトを退会しようとしたら…

 「身に覚えのない有料アダルトサイトの登録完了メールが届き、気になって退会申請ボタンを押すと『5千円を支払うように』とのメールが何度も届くようになったケースがあります。数千円でメールが来なくなるならと電子マネーで支払うと、その後も同様のメールが執拗に届き、やがて数十万円の支払いを求められた。支払ったことで個人情報が漏れて、別の業者からも架空請求が来るようになってしまったようです」(奥山弁護士、以下同)

アプリをインストールしたら…

 「アダルトサイトで動画を見ようとすると、動画再生用アプリのインストールを案内されるケースも。インストール後にアプリを立ち上げると『支払いの確認が取れていません。料金を請求します』と表示され、アプリが不正取得した自分の携帯電話番号やメアドがアプリ上に表示されてしまいました。業者にも個人情報が漏洩し、SMSや電話でしつこく利用料金を督促されたようです」

支払い後、探偵業者にお願いしたら…

 「見知らぬサイト利用料の請求メールが来たため、業者に電話すると『無料登録アダルトサイトで無料期間が終了したため料金が発生しています。裁判所に申し立てをしていますが、取り下げるためには50万円必要です』などと提示されて、現金を郵送してしまうケースも。しかし、送金後にも業者から未納料金の督促があり、不審に思ってネット検索していると、自分と同じ事例が載った探偵事務所のサイトを発見。『着手金10万円の入金確認後、調査を始めます」と言われ着手金を支払ったが、その後、探偵事務所とは連絡が取れなくなったといいます。これは探偵事務所と悪徳サイトが手を組んでいた例ですね」

 さらに2004年、架空請求業者がユーザーに14万円を請求する裁判を起こした事案がある。「このように架空請求が裁判制度を悪用してなされることも多いのですが、この事案では、被害者側が弁護団を結成して、被害者が個人情報を知られた精神的苦痛の賠償金を逆に業者に請求し返したのです。判決では、元の架空請求が認められなかったのは当然ですが、むしろ業者のプライバシー侵害や脅迫行為を認めて、慰謝料30万円の支払いを業者に命じる判決が下りました。たとえ裁判所を悪用したとしても架空請求は認められない、と業者に知らしめた重要な判決といえるでしょう」

 「返還を求める訴訟をするには、業者の住所や名前を特定する必要があります。ですが、振込預金口座や電話番号をたどって調べられる名義人は、業者と無関係の人であることも多く返還請求が困難な場合が多いです。しかし銀行振込で支払った場合、『振り込め詐欺救済法』により、一部が戻ってくる可能性があります。手続きには3カ月以上かかりますが、裁判をするよりも短期で解決できるメリットがあります」

 被害に気づいてからすばやく、警察と振込先金融機関に被害に遭ったことを申し出ると、本法律によって振込先口座が凍結され、残高から被害金の全額または一部が返ってくる可能性があるという。

「万一請求が来たとしても、身に覚えがない場合や、登録・利用後に有料と知らされた場合、申込内容の確認画面が出なかったような場合には、支払義務はありません。このような場合、料金は絶対に支払わず、放置するのが最善策でしょう。料金請求の電話やメールは着信拒否・受信拒否にしてシャットアウトし、それでも不安な場合は消費生活センターや法律事務所、または警察等に相談してください」

とはいえ、請求が来ないように日頃から気をつけてネットをするのが一番。セキュリティアプリをインストールし、公式マーケット以外の信頼できない場所からはアプリをインストールできない設定にしたり、インストール時にアクセス権限を確認したりするなど、対策は入念に行っておこう!

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