Amazon発「ファイアフォン」なにがスゴい?R25スマホ情報局

» 2014年07月24日 16時32分 公開
[R25スマホ情報局]
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 6月18日、米Amazon.comが同社初のスマホ「アマゾン ファイアフォン(Amazon Fire Phone)」を発売すると発表し、予約受付をスタートした。日本国内での発売は未定(2014年7月1日現在)とされているが、なぜファイアフォンはここまで注目を集めるのか。その秘密は2つの優れた機能にあるようだ。ITライターの伊藤浩一氏に話を聞いた。

photo Amazon.comの「Amazon Fire Phone」製品ページ

 「まず、ファイアフォン最大の特徴といえるのが『ファイアフライ』機能です。この『ファイアフライ』機能は、カメラやマイクで認識した画像や音楽を、Amazonのデータベースと照合し、該当商品を特定します。具体的には、本体側面の専用ボタンを押すと、『ファイアフライ』というアプリケーションが起動し、内蔵カメラで商品を写したり、マイクで音楽を認識したりすると、商品や音楽の商品情報が画面に表示されます。Amazon.com内で取り扱いがあれば、そのまま購入することも可能です」

 テレビやDVDなどで流れる映画や音楽などのコンテンツも認識し、Amazon.comからダウンロードすることも可能だという。さらに、バーコードや文字も画像認識対象となるため、商品番号などからも、お目当ての商品を検索することができる。

 「もうひとつの特徴といえるのが『ダイナミック パースペクティブ』機能です。前面の四隅に付いた4つのカメラが、ユーザーの顔や頭の動き、端末の傾きや動きなどを常に追跡する仕組み。ユーザーが画面を見ている位置を的確にとらえて、角度に応じて画面の表示の仕方を変えるのです。たとえば、3D表示を利用したオリジナルの地図アプリでは端末を傾けるだけで、立体的に表示された建物を様々な方向から眺めることができます」

 このダイナミック パースペクティブは、奥行きのある表示を楽しめるだけではない。ユーザーインターフェースとナビゲーションにも活用され、顔の動きや端末の傾きに応じて指を使わずにウェブページをスクロールしたり、通知や各メニューを表示したりすることができるなど、実用性も高い。

 ファイアフォンは私たちの買い物の概念を大きく変える可能性があるかもしれない。日本での発売の日が待たれるところだ。

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