ダンロップスポーツ、仏バボラVS社のセンサー付きテニスラケットをお披露目きっと、もっとテニスが好きになる(2/2 ページ)

» 2014年08月26日 19時10分 公開
[笹田仁,ITmedia]
前のページへ 1|2       

コートに移動して実際のプレイ結果を確認

 説明が一段落したら、会場そばのテニスコートに場所を移して、実際にプレイヤーにバボラプレイを使ってもらい、その結果をスマートフォンに転送して、どのようなデータを確認できるのかを確かめることになった。

実際にプレイヤー2人にバボラプレイを使ってもらい、その結果を見ることに

 数分間プレイした後に、ラケットとiPhoneの間でBluetoothのペアリングを済ませ、データをiPhoneに送信する。その結果を見ると、かなり細かいところまでデータとして記憶していたことが分かる。まずはプレイ時間、総ショット数、バックハンドとフォアハンドのそれぞれの数を確認できる。フォアハンド、バックハンドそれぞれ、トップスピンをかけた回数、スライスで打った回数、普通に打った回数も数えている。

左側はプレイ時間、総ショット数、バンクハンド、フォアハンドの回数などを確認できる画面。右側はバックハンドでどのようなスピンをかけたかを確認できる画面

 ラケット面のどの部分にボールを当てたかということも記録している。アプリでは、ラケット面を5つに分割して、それぞれの部分にどれくらいの割合でボールが当たったのかを表示する。そのほかのいろいろな要素も計算して、プレイヤーの力量を「テクニック」「耐久力」「パワー」の3要素で表示する機能もある。

左側はラケット面のどの部分にどの程度ボールが当たっているのかを示す画面。右側は「テクニック」「耐久力」「パワー」の3要素でプレイヤーの力量を表示する画面

 「テクニック」「耐久力」「パワー」の3要素は、インターネットのコミュニティに参加しているほかのメンバーと比較することもできる。このコミュニティはバボラVS社が運営しているもので、世界中のバボラプレイユーザーが参加している。また、コミュニティにはバボラVS社と契約しているプロプレイヤーのデータもある。

報道関係者向け説明会でプレイしたプレイヤーのデータと、バボラVS社と契約しているラファエル・ナダル(スペイン)のデータを比較したところ

 日本人にとって身近なスポーツである野球は、打率、防御率、打点など、さまざまな数字が残るスポーツであり、昔からその数字で選手を評価してきた。最近はセイバーメトリクスというデータ分析法が主流になりつつあるが、これも統計解析で選手個人の力量を評価しようという試みだ。

 一方テニスは、試合の結果のほかには、選手の力量を計る基準がほとんどない。バボラVS社のセンサー付きテニスラケットは、テニスプレイヤーの力量を「数字」で計る時代の幕を開ける存在になるかもしれない。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年