「スマホを変えるスマホ」は、仕事で使えるか――フリービット「PandA」の実力は?(3/3 ページ)

» 2014年09月01日 08時00分 公開
[太田百合子,Business Media 誠]
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IP電話は活用次第で、通話コストを大幅に削減できる

 PandAには前述したようにIP電話アプリがプリインストールされていて、端末ごとに050で始まる番号があらかじめ割り当てられている。この番号を使用すれば別途通話用の基本料を支払うことなく、音声通話を利用できる。基本料がかからないだけでなく、相手も同じ050で始まるIP電話であれば通話料も無料。会社の電話もIP電話化されていれば、同じPandAを持つ社員同士、社員のPandAと会社の電話間でかかる通話料を0円に抑えることも可能だ。

 IP電話は一般的にインターネットと同じ帯域で音声をやり取りするため、ネットワークが混雑すると遅延やノイズ、音飛びなどが発生しやすい。freebit mobileでは、通話用の帯域を分けることで安定した通話ができるようにしているという。実際に試してみたところ、多少の遅延はあるもののノイズは少なく、問題なく会話できた。業務連絡などにも活用できるレベルに達している印象だ。

 一方でかける相手によっては割高となるケースもある。IP電話はIP電話同士ならば無料だが、03などで始まる一般電話にかける場合は3分13円、090などで始まる携帯電話番号にかける場合は1分21円と有料になる。現在、ドコモなどの大手通信キャリアでは通話定額プランを導入していて、同じキャリア同士だけでなく他キャリアや一般電話宛の通話も2700円程度の基本料だけでかけ放題となっている。IP電話ではない一般電話や携帯電話にかけることが多く、その合計金額が月額2700円を超える場合は、通信キャリアのスマートフォンを利用した方がお得になる計算だ。

 同様にデータ通信も、追加オプションの1Gバイト/2500円を毎月のように使用する場合は、1000円の通信基本料とあわせて月額料金が3500円(端末代別途)となってしまい、キャリアのデータ通信基本料の最低料金2Gバイト/3500円に並んでしまう。かける相手がIP電話かどうかや高速通信がどのくらい必要かによっては、このあたりを見極める必要があるだろう。

通話は社員間、LTEの高速通信にこだわらないなら断然お得

 PandAは、条件によっては十分に仕事に使えるスマホと言えるだろう。その条件は次の3つだ。

  1. よく使うアプリがWebやメールなどで、多少速度が遅くても作業に支障がないこと
  2. 速度が必要な場合も、月に数百Mバイトまでの追加で収まること
  3. 通話は社員間がメイン、会社の電話がIP電話化されているなど、IP電話のコストメリットが存分に生かせる環境が整っていること

 また内勤が多く、普段はWi-Fi接続がメインだが、たまに持ち出して使いたいといったニーズにも合致するだろう。大容量データを頻繁にやり取りするなど、外出先でも常に高速通信が必要という仕事でなければ、まさに必要十分。加えていざというときには、電話での遠隔サポートも受けられるという安心感もある。

 さらにPandAには、フリービットが提供する1Gバイトのオンラインストレージが無料で利用できる特典も付いていて、PCとのデータ共有が簡単にできるという+αのメリットもある。また本来はキッズやシニア向けのサービスだが、無料で利用できるオプションの「PandAファミリー」を利用すれば、ホーム画面や利用アプリの制限など、スマートフォンの利用環境をある程度会社側でコントロールするといった使い方もできそうだ。

 「格安スマホを仕事に」と考えるなら、選択肢に入れたいサービスだ。

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