「スマホを変えるスマホ」は、仕事で使えるか――フリービット「PandA」の実力は?(2/3 ページ)

» 2014年09月01日 08時00分 公開
[太田百合子,Business Media 誠]

 端末を購入するだけで“買ってすぐ”使うことができて、音声通話に対応。通信容量の制限がなく、テザリングやいざというときの高速化も可能。加えてサポートも充実しているとなれば、「格安スマホ」へのハードルはかなり低くなるはず。高い通信費に悩まされている経営者であれば、社員に支給するスマートフォンの候補として検討したくなるだろう。

 また個人でも、仕事用に「格安スマホ」をというニーズがあるかもしれない。そこで「freebit mobile」のサービスおよび「PandA」スマホが、どのくらい仕事に使えるのかを検証してみたい。

サクサクとはいかないが、そこそこ使える通信速度

 まずは端末からチェックしていこう。PandAは5.5インチ(960×540ピクセル)の大型ディスプレイを搭載。大画面ながら片手でしっかり持て、スーツの胸ポケットに収まるサイズ感を実現している。CPUはクアッドコアの1.3GHzで1GバイトRAMと4GバイトのROM、さらにmicroSDスロットも装備。さらに背面に800万画素、フロント面に200万画素のカメラ、2500mAhの大容量バッテリーも備えている。大手通信キャリアのハイエンドモデルに比べるとやや見劣りするものの、必要十分なスペックを持つスマートフォンと言えるだろう。

Photo サイズは高さ151×幅77.5×厚さ9.5ミリで、重さは189グラム。背面がラウンド状になっていて手にフィットする(左)。ジャケットの胸ポケットにも無理なく入るサイズ。背面には「PandA」のロゴもある(右)

 通信はGSM、UMTS、HSDPA、HSUPA、Wi-Fi(802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0に対応。デュアルSIMスロットを搭載し、海外で現地のSIMカードに差し替えて使用することもできる。なお国際ローミングを利用する場合は、090、080、070の番号が使えるオプション契約が別途必要になる。通信速度は前述の通り、通常は最大で250〜300Kbps。仕事に使う端末としてスペック面で最も気になるのはこの通信速度だろう。

 実際に使ってみると最大で250〜300Kbpsという速度は、確かに高速とは言い難い。LTEのサクサクとしたWeb閲覧や地図表示に慣れていると少し待たされる感じはある。だが逆に言えば、高速なLTEと比べてもそのくらいの違いしかないという見方もできる。表示はやや遅れるものの、パケ詰まり時のようにいつまでも待っても表示されないといったことはなく、イライラを感じるほどではないという印象。月額料金の安さを考えれば、十分に許容範囲だろう。

 また、最大250〜300Kbpsという速度でテザリングが満足に使えるのかも試してみた。結果はPCでもスマホと同様に、ちょっとWebブラウザの表示が遅れる程度。ただし大きなデータをダウンロードしようとすると、やはりかなり時間がかかってしまう。メールの場合も添付ファイルの大きさによっては、受信に時間がかかる。一方で、アップロードは比較的短時間で行えるという印象を受けた。試しに速度調査アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を用いて、速度制限時の実測値を調査してみた。やはり下りより上りの方が速いようだ。

オプション追加でアプリをピンポイントで高速化できる

 標準では最大速度が250〜300Kbpsに制限されているfreebit mobileだが、前述したように100Mバイト/250円〜のオプションを追加で購入することで、速度制限を解除することが可能。具体的には100Mバイト/250円、500Mバイト/1250円、1Gバイト/2500円という3段階のオプションが用意されていて、必要なときにいつでも専用アプリから必要な分だけ購入し、すぐに利用できるしくみになっている。ちなみに100Mバイトは、スマートフォン向けのWebサイトなら軽く300〜400回は表示できる容量に該当する。

Photo 「マイプラン設定」アプリを起動してオプションを購入。LimitedからUnlimitedに切り替えると速度制限が解除される(左)。高速化したいアプリを追加し、「SiLK Sense」をオンにすると、そのアプリの起動時にUnlimitedに切り替わるしくみだ(右)

 高速オプションを購入すると、速度制限の有無を手動で切り替えられるようになるほか、アプリごとに制限の有無を指定できるSiLK Senseという機能も用意されている。例えば仕事でよく使うメールアプリや地図/ナビアプリなど、あらかじめ高速で使いたいアプリを登録しておくと、そのアプリを起動しているときだけ2〜3Mbps前後の通信速度で利用できる。

 手動で切り替える手間がかからないだけでなく、バックグラウンドで勝手に行われるアプリアップデートなどに、オプションを無駄に消費しないで済むというメリットもある。なお、速度制限解除時の通信速度は2〜3Mbps程度。LTEには到底及ばないとはいえ、おおむねストレスを感じずに利用できる速度だ。

Photo 左がLimited、右がUnlimited時の「RBB TODAY SPEED TEST」を用いた速度テストの結果。下りは3Mbps強と高速化されているが、上りは制限解除前と大きく変わっていない

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月02日 更新
  1. Switch 2の「箱の中にHDMIケーブルが入っていなかった」との問い合わせ、任天堂に寄せられる (2026年05月29日)
  2. 「Rakuten Linkで着信拒否できない件」を楽天モバイルはどう考えているのか 置き去りにされた基本機能の行方 (2026年05月29日)
  3. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【6月1日最新版】 1万〜3万ポイントの高額還元がめじろ押し (2026年06月01日)
  4. NTTドコモが5G SAを無料キャンペーンから「無料提供」に改訂――Opensignalで評価を上げることはできるのか (2026年05月31日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. 楽天モバイル販売ランキング:「MNPで一括1円」のエントリー4機種が3〜6位に並ぶ【2026年4月】 (2026年05月31日)
  7. 「Pokemon GO Fest 2026:東京」熱戦レポート:1000人レイドに大興奮、「メガミュウツーX・Y」討伐に驚きの仕掛けも (2026年06月01日)
  8. ダイソーで770円の「超速USB充電器」が外出先で意外と便利 USB PD+QuickCharge 3.0ポート搭載で古めの急速充電デバイスもOK (2026年05月30日)
  9. LINEで「最終学歴」や「子供の有無」が筒抜け? 広告設定で物議も「トークや個人情報は参照していない」 (2026年05月30日)
  10. Xiaomiが異例の早さでハイエンドスマホを投入する理由 今秋に「ワクワクする」機種投入も? (2026年05月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー