「スマホを変えるスマホ」は、仕事で使えるか――フリービット「PandA」の実力は?(1/3 ページ)

» 2014年09月01日 08時00分 公開
[太田百合子,Business Media 誠]
Photo 東京・渋谷のスペイン坂にオープンした「freebit mobile」のアトリエ(直営店)。建築家迫慶一郎氏のプロデュースによる、ポップな印象の店舗となっている

 早くも今年の流行語大賞候補との声があがるほど、注目を集めている「格安スマホ」。ドコモやau、ソフトバンクといった大手通信キャリアが販売するものと比べて、料金が安いというメリットがある一方で、スマートフォンにあまり詳しくない人にとっては、少々購入や使いこなしのハードルが高いという一面もある。

 格安SIMサービスの多くは安価な月額料金で使えるSIMカードのみを販売していて、肝心のスマートフォン本体は別途自分で用意しなければならない。SIMカードと端末をセットで販売する事業者もあるが、販路の中心はオンライン。キャリアショップのように対面で端末の設定を任せたり、使い方を教えてもらったりといった、手厚いサポートは期待できないことが多い。

 また、一口に「格安スマホ」といっても、そのサービス内容は事業者によってさまざまだ。通話ができないデータ通信専用や、通信速度が128kbpsなど極端に遅いもの、データ容量の上限が決まっているもの、スマホをルーター化してPCなどをつなぐ「テザリング」が利用できないケースもある。

 そもそも「格安スマホ」にキャリアと同等のサービスを期待すること自体、無理があるのかもしれないが、「安価であり、端末にも速度にも容量にもサポートにも満足できる」というサービスは本当に望めないのだろうか。例えば、「スマホを変えるスマホ」をうたい、渋谷スペイン坂の直営ショップでスマホと格安SIMサービスの対面販売を行う「freebit mobile」はどうだろう?

スマホを変えるスマホ「freebit mobile」ってどんなサービス?

Photo 5.5インチの大画面スマホと格安SIMをセットで販売。利用料金は端末込みで月額2000円

 freebit mobileは、ISP(インターネットサービスプロバイダ)向けのインフラ事業などを手がけるフリービットが提供する格安スマホだ。全国の広いエリアで使えるドコモの3G回線をベースにサービスを提供している点は、他の多くの格安SIMサービスと同様。加えて同社では、独自のスマートフォン「PandA」(パンダ)を開発し、すぐ使えるようセットアップした上で、アトリエと呼ばれる直営店などを通じて対面販売を行っている。

 端末こそ1機種のみだが、端末の調達から独自機能の開発やセットアップ、販売、サポートまで一気通貫で手がけているという意味では、キャリアとほぼ同じスタイルだと言える。

 料金は端末込みで月額2000円と、実に分かりやすくシンプル。うち1000円が通信基本料、1000円が24回払い時の端末の割賦代金となっている。

 データ通信は3Gのみ(LTE非対応)で、通信速度は通常250〜300kbpsに制限されているものの月々の容量は無制限だ。短期間の大量なデータ使用には一部制限がかけられることもあるが、基本的には使い放題というわけだ。

 さらに100Mバイト/250円〜のハイスピードチケットを購入すれば、速度制限を解除して数Mbps程度まで高速化することも可能。もちろんテザリングも問題なく利用できる。通話用には050で始まる番号とIP電話アプリが無料提供されるほか、月額953円の「3G音声オプション」を追加すれば、今使っている090、080、070の番号をそのままMNPして使用することも可能だ。

 「freebit mobile」では、8月にオープンした渋谷スペイン坂をはじめ、名古屋大須、福岡天神、小倉の4カ所に、アトリエと呼ばれる直営店を構えるほか、不動産賃貸仲介業のエイブルとも提携。秋以降はエイブルの各店舗でも、PandAを取り扱うようになる。またオンライン販売向けには電話サポートも用意され、PandAに組み込まれた遠隔サポート機能を使い、対面と同じように説明を聞きながらセットアップ作業をやってもらうこともできるという。

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