「エモパー」を体験できるシャープブース、MEMS-IGZO搭載の7型タブレットも展示CEATEC JAPAN 2014

» 2014年10月08日 21時06分 公開
[田中聡,ITmedia]

 CEATEC JAPAN 2014のシャープブースでは、人工知能を用いて、音声やテキストでさまざまなメッセージを発してくれる新機能「emopa(エモパー)」の体験コーナーを設けている。デモ機にはエモパーの体験アプリがプリセットされており、emopaが実際にどのように話しかけてくれるのかを確認できる。

photophoto emopaの体験コーナーでコンセプト動画を上映(写真=左)。実機でemopaを体験できる(写真=右)

 emopaの対応機種は、当初はNTTドコモの「AQUOS ZETA SH-01G」とソフトバンクモバイルの「AQUOS CRYSTAL X」の2機種のみ。AQUOS ZETAは11月中旬、AQUOS CRYSTAL Xは12月以降の発売を予定している冬モデルだ。アップデートによる既存機種への対応は予定していない。その理由をシャープ担当者に聞いたところ、emopaの対応機種は、ユーザーの状況を把握するセンサーをCPUとは独立して稼働させるよう、専用のコプロセッサを搭載しているため。これにより、センサーが長時間稼働していてもバッテリーの消費を抑えられるという。

 emopa対応機種のAQUOS ZETA SH-01GとAQUOS CRYSTAL Xは、別コーナーに実機も展示されており、操作感を試せる。AQUOS ZETAは「RICOH GR」開発メンバーの画質改善認証プログラム「GR Certified」を取得しており、実際にAQUOS ZETAで撮影した写真をプリントしたものも紹介している。

photophoto GR Certified取得の「AQUOS ZETA SH-01G」(写真=左)。撮影した写真のプリントも展示(写真=右)
photophoto 左が「AQUOS CRYSTAL」、右が「AQUOS CRYSTAL X」(写真=左)。左がAQUOS CRYSTAL X、右がAQUOS ZETA SH-01G(写真=右)

 ほかに「AQUOS CRYSTAL」とAQUOS CRYSTAL Xで取り入れた、まるでフレームがないかのように見える「フレームレス構造」のディスプレイもアピール。数十台のAQUOS CRYSTALを重ねた“巨大ディスプレイ”に動画を再生するデモも実施している。2台のAQUOS CRYSTALに写真のサムネイルを表示している画面を見て、「これ、本物の写真でしょう?」と話している来場者もおり、初見では液晶画面だと信じられなかったようだ。

photophoto AQUOS CRYSTALで表示させた写真のサムネイル。確かに本物の写真を画面いっぱいに貼り付けたように見える?(写真=左)。AQUOS CRYSTALを重ねた大画面のデモ(写真=右)

 シャープが10月6日に発表した、7型、ワイドXGA(1280×800ピクセル)のMEMS-IGZOディスプレイを搭載したタブレットも参考展示している。2015年上半期に発売ということで仕様が確定していないためか、実機を操作することはできず、ガラス越しに確認できるのみとなっている。

 このタブレットのディスプレイに採用したMEMS(微小電子機械システム)は、マイクロシャッターを使ってRGB(赤緑青)のLEDバックライトを1/10000秒と高速で開閉させる仕組みを持つ。これにより光の利用効率が上がり、低消費電力、優れた色の再現性(NTSC比120%)、外光下での優れた視認性といった特徴を持つ。表示内容に応じてシャッターの駆動速度を調整し、消費電力を最適化できるのもMEMSならでは。

photophoto MEMS-IGZOディスプレイ搭載の7型タブレット。LTE通信や音声通話や防水性にも対応しているが、そのほかの詳細なスペックは不明
photophoto タブレットの現時点での情報(写真=左)とMEMS-IGZOディスプレイの特徴について(写真=右)

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