背面のアウトカメラは有効画素数約1310万画素。上位モデル「AQUOS ZETA SH-03G」に初搭載されたスパースローモーションは撮れないが、従来のAQUOSシリーズで人気が高い、見栄え良く撮るためのガイド線を表示できる「フレーミングアドバイザー」や、360度全方向を撮影できる「全天球撮影」など、多彩な撮影モードを継承した。前面のインカメラは210万画素で、素早くセルフタイマーを起動して、画面に触れずに自分撮りができるように工夫されている。
画面下中央から右上または左上にスワイプすると、画面を縮小表示にできる機能もあり、片手で操作したいときに重宝する。また、キーボードを右寄せ・左寄せにすることができるので、大画面のままで片手で文字を入力することもできる。
端末名の「EVER」は、シャープが初めて発売したシャープペンシルの名に由来する。シャープの創業者で発明家でもあった早川徳次氏が、まだ社名が早川金属工業であった時代に、欧米で広まりつつあったシャープペンシルを改良し、「早川式繰出鉛筆」の名で特許を取得。それを「Ever ready sharp pencil」として発売した。それは高品質で、なおかつ使いやすさを追求したものだったとのこと。同じように性能と使いやすさを両立した、このモデルの名称として「EVER」を用いた、との説明を受けた。ちなみに、シャープという社名も、この「Ever ready sharp pencil」に由来するそうだ。
スペックだけを見ると、1〜2世代前のモデルという印象が否めないモデルではあるが、日常的な用途を想定すると、不満に感じそうな点は見当たらない。購入を決めるに際しての不安要素を挙げるとしたら、ワンセグに対応していないことくらいだろうか。
メインターゲットは、初めてスマホを使い、なおかつ大画面を求める人。加えて、ウェブ、メール、カメラなどの基本機能の利用が中心で、長く愛着を持って1台を使い続けたい人にも適している印象を受けた。
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