これはもしやドコモ版“格安スマホ”? 安い・高品質・使いやすい戦略モデル「AQUOS EVER」名前の由来もすごい(2/2 ページ)

» 2015年05月26日 06時00分 公開
[村元正剛ITmedia]
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アウトカメラは約1310万画素 インカメラのセルフタイマーが便利

 背面のアウトカメラは有効画素数約1310万画素。上位モデル「AQUOS ZETA SH-03G」に初搭載されたスパースローモーションは撮れないが、従来のAQUOSシリーズで人気が高い、見栄え良く撮るためのガイド線を表示できる「フレーミングアドバイザー」や、360度全方向を撮影できる「全天球撮影」など、多彩な撮影モードを継承した。前面のインカメラは210万画素で、素早くセルフタイマーを起動して、画面に触れずに自分撮りができるように工夫されている。

photo 背面のメインカメラは有効1310万画素で、裏面照射型CMOSセンサーを採用
photo 従来のAQUOSシリーズから継承する撮影機能を搭載。通常は「おまかせオート」で対応できる
photo インカメラを起動すると、自動でセルフタイマーが起動した。2秒、5秒、またはオフにできる

 画面下中央から右上または左上にスワイプすると、画面を縮小表示にできる機能もあり、片手で操作したいときに重宝する。また、キーボードを右寄せ・左寄せにすることができるので、大画面のままで片手で文字を入力することもできる。

photo 画面下から右上方向または左上方向にスワイプすると、画面縮小モードに切り替えられる
photo 画面縮小モードにすると、操作画面の隅々にまで指が届き、片手での操作が容易になる
photo 日本語キーボードは、入力に使う手のほうに寄せることができる
photo スマートフォン初心者向けのホーム画面「docomo シンプルUI」も搭載。
photo Androidの標準に近い、シャープ独自のホーム画面に切り替えて使うことも可能

 端末名の「EVER」は、シャープが初めて発売したシャープペンシルの名に由来する。シャープの創業者で発明家でもあった早川徳次氏が、まだ社名が早川金属工業であった時代に、欧米で広まりつつあったシャープペンシルを改良し、「早川式繰出鉛筆」の名で特許を取得。それを「Ever ready sharp pencil」として発売した。それは高品質で、なおかつ使いやすさを追求したものだったとのこと。同じように性能と使いやすさを両立した、このモデルの名称として「EVER」を用いた、との説明を受けた。ちなみに、シャープという社名も、この「Ever ready sharp pencil」に由来するそうだ。

 スペックだけを見ると、1〜2世代前のモデルという印象が否めないモデルではあるが、日常的な用途を想定すると、不満に感じそうな点は見当たらない。購入を決めるに際しての不安要素を挙げるとしたら、ワンセグに対応していないことくらいだろうか。

 メインターゲットは、初めてスマホを使い、なおかつ大画面を求める人。加えて、ウェブ、メール、カメラなどの基本機能の利用が中心で、長く愛着を持って1台を使い続けたい人にも適している印象を受けた。

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