楽天モバイル第1号店「楽天モバイル 心斎橋店」オープン――専門ショップの狙いとは?

» 2015年08月03日 06時00分 公開
[島徹ITmedia]

 フュージョン・コミュニケーションズは、MVNOサービス「楽天モバイル」にとって初となる専門ショップ「楽天モバイル 心斎橋店」を7月31日にオープンした。オープン当日にはセレモニーを実施し、楽天 代表取締役副社長執行役員、フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役会長の平井康文氏が登壇。同店舗で楽天モバイルに申し込むと、先着で10月までの月額料が無料になるキャンペーンなどが発表された。

photo 楽天モバイル 心斎橋店

 平井氏は楽天モバイル第1号店を心斎橋にオープンした理由として「非常に最先端の情報に敏感でコスト意識の高い土地柄」という点を挙げ、「楽天モバイル事業をさらに加速度的に拡大させるための重要な店舗」と位置付けた。店舗デザインはデザイナーの佐藤可士和氏によるもので、全国の主要都市へ年内10店舗をめどに「最もオシャレで最も楽しめる店舗」を拡大していくとのことだ。なお、広報担当者によると神戸三宮と仙台の出店が決まっているという。

photo 楽天 代表取締役副社長執行役員、フュージョン・コミュニケーションズ 代表取締役会長 平井康文氏

 現在の楽天モバイルの魅力については「昨日(7月30日)発表された『ZenFone2 Laser 8GB』の独占販売など端末の品ぞろえが豊富な点」「サポートサービスや保証サービスが充実している点」「楽天市場やトラベルなどのサービスと組み合わせによる大きな付加価値や、楽天モバイル契約者は楽天スーパーポイントが倍付になるなど楽天のサービスとつながっている」という3つを挙げ、今後は「オンラインとリアルの組み合わせによるコストの最適化と、お客様の声を直接うかがって新たなサービスを開発していく。全力で真っ向勝負してまいります」と述べた。

photophoto テープカットのセレモニーとともに店内が公開された。左より楽天 執行役員楽天モバイル事業長 大尾嘉宏人氏、クリスタ長堀 常務取締役総務部長 城所彰氏、 楽天 代表取締役副社長執行役員 平井康文氏、フュージョン・コミュニケーションズ代表取締役社長 池口正剛氏

端末やサービスを触って試せる、MNPも即日契約可能

 楽天モバイル 心斎橋店は、大阪の商業ビルがひしめく大阪市営地下鉄御堂筋線の心斎橋駅と、ビジネスマンの利用が多い四つ橋線の四ツ橋駅をつなぐ地下街「クリスタ長堀」内にある。このため、地下街には心斎橋の買い物客や四ツ橋のビジネスマンが往来しており、店舗にはオープン直後からさまざまな人が来店していた。

photo 楽天モバイル 心斎橋店はクリスタ長堀の西側に位置する

 店舗内には楽天モバイルが取り扱う「honor6 Plus」などのスマートフォンやタブレットの実機が用意され、実際に使い勝手を試すことができる。店頭窓口は5つ用意され、新規契約はもちろん即日でのMNP契約も可能だ。

 8月2日まではオープニングキャンペーンを実施していた。毎日先着20人まで、店頭では楽天モバイルを申し込んだ人は10月までの月額料が無料になるほか、抽選で毎日10人に3000円分がチャージされたEdy-Rがプレゼントされる。

photophoto 店頭にはhonor6 PlusやZenFone 2など、楽天モバイルが取り扱っているスマートフォンやタブレットの実機を展示。取り扱い端末や各種料金プランを掲載したパンフレットも用意されている
photophoto 店頭ではスタッフの説明を受けながら申し込み内容をキーボード付きのiPadに入力していく。操作が簡単なうえに、紙の書類を残さないことで個人情報保護にも効果的とのことだ(写真=左)。一般的な携帯電話事業者のショップと同様に、順番待ちの発券機や充電ボックスも設置されている。展示されているACミランのユニフォームは本田圭佑氏の直筆サイン入り(写真=右)
photo 開店直後は関係者やプレスが多く店内に滞留している状態にもかかわらず、歩行者の関心を集めていた。さっそく店頭で申し込む人も

全国のお客様に端末やサービスを触ってもらいたい

 楽天モバイルの店舗展開はこれが初めてというわけではなく、以前から渋谷と二子玉川の楽天カフェや仙台の楽天イーグルショップの店内でも店頭手続きを受け付けている。では、今回の楽天モバイル専門ショップの開設で何が変わったのだろうか。

photo 楽天 楽天モバイル事業マーケティング・ユーザーエクスペリエンス部の篠田 泰輔氏

 楽天モバイルの店舗プロモーションを担当する、楽天 楽天モバイル事業マーケティング・ユーザーエクスペリエンス部の篠田泰輔氏によると、「専門店として積極的に情報発信をしやすいこと」と、「テレビCMなどで興味を持った方が気軽に来店してもらえること」が大きいという。実際に店頭には総合パンフレットも用意し、MVNOの格安SIMではなく携帯電話会社のサービスとして認識してもらえるよう心掛けたとのことだ。今後は最新スマートフォンのいち早い展示を検討しているほか、当面は店頭受付が最優先だが、いずれはスマートフォン教室のような取り組みも考えたいという。

photo 楽天モバイル 心斎橋店には本田圭佑さんが表紙の総合パンフレットを用意。ドコモなど大手通信事業者のパンフレットと同様に、取り扱い端末や料金プランを掲載している

 今後の店舗展開については「まずは、全国のお客様が実際に端末をサービスを手に取って試せるよう、主要都市を中心に店舗を早急に増やしたい。いずれは大阪の2号店もあるかもしれない」とのことだ。また、楽天カフェでの受付では「渋谷はさまざまなお客様が来店されるが、二子玉川ではカフェにこられた主婦の方が興味を持たれて説明を受けたあと、休日に旦那様と一緒にご来店されるといった店舗ごとの違いがある」とのことで、地域や来客層の違いも今後の店舗展開に取り入れていきたいという。

 楽天モバイルは心斎橋店の発表や展示を見る限り、今後は格安SIMのMVNOではなく、NTTドコモやKDDIなどの通信事業者と同じような携帯電話事業者のサービスとしてブランドを認知させたいという姿勢がうかがえる。現在、MVNO事業者の多くがデータ通信の価格競争を中心に展開するなか、楽天モバイルは楽天グループの付加価値を武器に、実際の店舗でどこまで既存のスマートフォン市場を切り取れるのか、要注目だ。

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