“待ち時間”にお買い物 ちょっといいものと出会える「au WALLET MARKET」

» 2015年08月24日 23時48分 公開
[平賀洋一ITmedia]

 KDDIは8月24日、auショップで食品や日用品などを販売する「au WALLET MARKET」を8月25日に開始すると発表した。直営店4店舗(au SHINJUKU、au OSAKA、au NAGOYA、au FUKUOKA)でスタートし、9月1日には108店舗へ拡充。年内に全国へ本格展開する。

photo auショップで“ちょっといいもの”が注文できる「au WALLET MARKET」

 キャリアショップでの待ち時間にタブレット端末で商品を注文し、自宅に配送してもらうスタイルの物販サービス。5月の夏モデル発表会で今夏の開始がアナウンスされていた。

 商品は「ちょっといいもの」をコンセプトに、厳選米や無農薬野菜、ミネラルウォーター(レンタルウォーターサーバー)などの定期的に購入する重いものや、各地域の名産品、auの通信サービスやスマートフォンと一緒に使える周辺機器やIoTアイテム、雑貨・生活用品、化粧品、アウトドア用品などをラインアップしている。

 店頭ではauショップのスタッフが、ユーザーの好みに合わせて商品をすすめるといった価値提案も行う。auショップにとっては通信サービス以外の商材を用意でき、ワンストップサービスの強化や再来店の促進につなげられるとする。支払いは現金のほか、auかんたん決済、WALLETポイントも利用でき、ポイントの新しい使い道としても訴求する考え。

photo 「LUXA」と協業したタイムセールサイトもオープン

 店頭だけでなく、タイムセールサイトの「LUXA(ルクサ)」と協業したau WALLET MARKETのショッピングサイトも開設。非日常感を楽しめる「ちょっといいもの」として、ブランド品やデザイン家電、レストランのコース、エステ、コンサート・舞台のチケット、さらにはセスナのフライトといった体験型の商品なども扱う。商品は毎日入れ替わり、最大90%割引で購入することもできるという。

 ショッピングサイトでの支払いはauの決済サービス(auかんたん決済、au WALLET プリペイドカード、au WALLET クレジットカード、WALLET ポイント)に加え、その他クレジットカードや後払いにも対応した。

 サービス開始時点での品ぞろえは、店頭向けが食品など約400点、ネット向けが約700点。今後は地域の名産品など、販売チャンネルの都合でなかなか手に入らない商品なども強化していく。各地の生産者に販路を提供して、応援する狙いもある。

photo au WALLET MARKETを担当するKDDIの村元伸弥氏

 au WALLET MARKETを担当するKDDI コンシューマーマーケティング本部 コンシューマービジネス開発部長の村元伸弥氏は、「少子高齢化や共働き世帯の増加、地域で人口増減の要因が異なるなど、消費行動が多様化している。au WALLET MARKETは、全国に2500以上あるauショップを活用して、もう一歩進んだ取り組みを目指したい」とその目的を語った。

 全国に店舗を持つ強みとして、「顔の見える接客を通じ、ユーザーも気付いていない価値を提案したい」(村元氏)と述べ、「結婚や出産、子育てといったライフステージに合わせて、無農薬野菜やミネラルウォーターを提案できる。ユーザー情報を蓄積していくことで、自転車がお好きなら自転車用保険、ペットを飼っているならペット保険など、物販以外にもビジネスを広げられる」(村元氏)と説明した。

 また「リレーションを通じて、ユーザーは新しい価値と出会うことができ、auショップは待ち時間を新たなビジネスチャンスにできる。提携パートナーはお客様に価値を伝える接点が増えるなど、3者で作り上げる『共創』のモデルといえる」(村元氏)とメリットを強調。今後は対応店舗の拡大と同時に、「1人1人とのエンゲージメント(絆)を深めて、あなたの街の『御用聞き』を目指したい」と意気込みを語った。

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