光コラボ×携帯電話で節約――「セット割」をチェックしよう!大和恒成の「光コラボ」講座

» 2015年12月11日 18時55分 公開
[大和恒成ITmedia]

 NTT東日本・西日本の「フレッツ光」回線を使ってさまざまな企業が提供する「光コラボ」。光コラボの提供企業は約200社あり、提供に向けて交渉中の企業は約1000社あります(いずれも2015年10月末現在)。

 前回の光コラボ講座では、モデルケースごとにお勧めの光コラボサービスを紹介してきました。その中でも、携帯電話契約と組み合わせることで割引のある光コラボサービスについて、「もっと詳しく知りたい!」という声が多数寄せられました。そこで、今回は、大手キャリアの携帯電話料金の割引を受けられる光コラボサービスを改めてまとめてご紹介します。(文中の価格は、特記のない限り税別)

家族利用のメリットが大きい「ドコモ光」

ドコモ光

 NTTドコモの光コラボサービス「ドコモ光」では、携帯電話のパケットパック料金を割り引く「セット割」を用意しています。家族利用が前提の「シェアパック」の中で最も安い「シェアパック10」では、「セット割」によって1200円引きになります。もちろん、上位のシェアパックでは割引額はさらにアップします(詳しくは下表参照)。

 この割引額は、戸建て用プラン・集合住宅用プランを問わず同額なので、住まいのスタイルを問わずおトクになります。

「ドコモ光」のパケットパック割引
パケットパック 割引前料金 割引額 割引後料金
データMパック 5000円 800円 4200円
データLパック 6700円 1000円 5700円
シェアパック10 9500円 1200円 8300円
シェアパック15 1万2500円 1800円 1万700円
シェアパック20 1万6000円 2500円 1万3500円
シェアパック30 2万2500円 3200円 1万9300円

 その他、ドコモ光には「光★いっしょ割」と「光★スマホ割」という期間限定のキャンペーン割引もあります。

 光★いっしょ割は、月々サポートの対象になる端末(モバイルルーター、フォトフレームを除く)の購入と同時にドコモ光を申し込むと、工事完了の2カ月後の月額料金が1万800円(税込)引きとなるキャンペーンです。こちらは、2016年1月31日までの購入(申し込み)が対象です。

 光★スマホ割は、Xiスマホ・タブレットの新規契約(MNPを含む)をする際に、「光シェアグループ」(セット割を適用しているシェアパックのグループ)に入ることで月額基本使用料が1年間割引になります(詳しい割引額は下表を参照)。カケホーダイプランで加入した場合、1年間は基本使用料が半額となります。ただし、「U25応援特割」との併用はできません。こちらは、2016年3月31日までの申し込みが対象です。

「光★スマホ割」の割引対象プランと割引額
プラン名 割引額
カケホーダイプラン(スマホ/タブ) 1350円
カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)
データプラン(スマホ/タブ)
350円
2年定期契約が必須(定期契約なしの場合は割引が適用されない)

 これらの割引は、同一シェアグループの誰かがドコモ光に加入する(した)場合も適用されますが、光★いっしょ割はドコモ光1回線(契約)につき1回のみ適用できます。

 この他、長期間ドコモを使っている人向けの「ずっとドコモ割」など、うまく割引を組み合わせることで、家族全員がよりおトクにスマホも光回線も使えるようになります。

ソフトバンク・Y!mobileで割引内容が異なる「SoftBank光」

 ソフトバンクは「ソフトバンク」と「Y!mobile」の2ブランドで携帯電話サービスを提供しています。同社の光コラボサービス「SoftBank 光」では、両ブランドの携帯電話に対して異なる内容のセット割を用意しています。

スマート値引き(ソフトバンクでのセット割)

ソフトバンクの「スマート値引き」

 ソフトバンクのフィーチャーフォン・スマートフォン・タブレット(以下、まとめて「ソフトバンク携帯電話」)を使っている場合、「スマート値引き」を利用できます。

 スマート値引きでは、ソフトバンク携帯電話で契約しているデータ定額パック・パケット定額サービスに応じて月額基本料金の割引があります。詳しい割引額は以下の表の通りです。

「スマート値引き」の対象パケットパック・パケット定額プランと割引額(税込)
対象パック・プラン 2年間の割引額 3年目以降の割引額
データ定額パック・大容量(10〜30) 2000円 1008円
データ定額パック・標準(5・8) 1522円 1008円
データパック・小容量
データ定額パック(シンプルスマホ)
データ定額パック(3Gケータイ)
500円
「スマ放題」以外の料金プラン用のパケット定額(※1) 最大500円(※2)
ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE
ベーシックデータ定額プラン for 4G
500円
※1 対象のパケット定額サービス:パケットし放題フラット、パケットし放題フラット for 4G LTE、パケットし放題フラット for スマートフォン、パケットし放題MAX for スマートフォン、パケットし放題フラット for 4G、パケットし放題フラット for シンプルスマホ
※2 契約している通話プランが「ホワイトプラン」の場合、キャンペーンで2年間は1552円、3年目以降は1008円に割引を増額

 スマート割引を適用する場合、SoftBank 光において、以下の3つのオプションサービスに加入する必要があります。

  • 「光BBユニット」のレンタル(月額504円、税込)
  • Wi-Fiマルチパック(月額1069円、税込)またはWi-Fi地デジパック(月額1069円、税込)
  • ホワイト光電話(月額504〜1522円、税込)または光電話(N)(月額540〜1620円、税込)+BBフォン(無料)またはBBフォン(無料)

 有料オプションサービスに入らないといけないことと、割引額が適用から2年間とそれ以降で異なる場合があることは賛否が分かれるところですが、最大で10回線まで(※)割引を適用できるので、家族の契約状況次第では非常に大きな割引を得られます。また、オプションサービスを「光BBユニット」「Wi-Fiマルチパック」「ホワイト光電話(基本プラン)」の組み合わせにすると、セット割引が適用され、合計で月額540円(税込)で使えます。

割引条件に関して、考慮すべき条件に漏れがあったため、記載を一部変更しました(2015年12月14日)

※「スマホBB割」(スマ放題向け非・スマ放題向け)を適用している回線も含む。なお、「データシェアプラス」の子回線と、「家族データシェア」またはiPad 向け「スマホファミリー割(2回線目)」を適用している場合はスマート値引き対象外

光おトク割(Y!mobileでのセット割)

Y!mobileの「光おトク割」

 Y!mobileのスマートフォン・タブレット・モバイルルーター(以下、まとめて「Y!mobile携帯電話」)を使っている場合、「光おトク割」を利用できます。

 Y!mobile携帯電話については、以下のプランが対象となります。

  • スマホプランS/M/L
  • データプランL
  • Pocket WiFiプラン2

 料金の割引は、戸建て住宅用プランでは4回線、集合住宅用プランでは3回線を上限に適用できます。割引金額は下表の通りですが、適用上限まで適用すると割引額が大きくなることが特徴です。一戸建て住宅では家族4人(回線)、集合住宅用プランでは家族3人(回線)でY!mobileを使うとかなりおトクになる計算です。

「光おトク割」の割引額(税込)
Y!mobileの回線数 割引額(戸建て) 割引額(集合住宅)
1回線 540円
2回線 1080円
3回線 1620円 4104円
4回線以上 5616円 (4104円)

初出時に、集合住宅向けプランの割引額が一部異なっていました。おわびして訂正すると同時に、記述を一部変更しました(2015年12月13日)

 SoftBank 光については、2年ごとに契約を自動更新する「自動更新ありプラン」を契約の上、ソフトバンク携帯電話のスマート割引と同じ3つのオプションサービスに加入する必要があります。

複数のISP系光コラボサービスが対応する「auセット割」

auセット割 複数のISPが提供する「auセット割」(画像は「ひかりJ」のバナー)

 KDDI(au)では、自社の光回線(auひかり)やケーブルテレビ事業者と組み合わせた割引「auスマートバリュー」を用意しています。しかし、対応回線の提供エリア外、あるいは提供対象外の集合住宅である場合は恩恵にあずかれません。厳密には「auスマートバリューmine」があればエリア外でも割引を受けられますが、モバイルルーターをもう1台契約しないといけません。

 もしも、自宅のインターネット回線がフレッツ光である場合、一部のインターネットプロバイダー(ISP)の光コラボに転用すれば、「auセット割」を適用できる可能性があります。

 記事掲載時(2015年12月11日)現在、auセット割を提供している光コラボサービスは以下の通りです。

 いずれの会社も提供条件は同一で、光コラボサービスの開通(転用完了)後、auのフィーチャーフォン・スマートフォン・タブレット(以下、まとめて「au携帯電話」)を持っている契約者がISPに申し出ることで光コラボサービスの月額料金が一定額割引となります。割引額は、au携帯電話の契約プラン・パケット定額プランによって異なります。詳しくは下表を参照してください。

「auセット割」の対象プラン・パケットオプションと割引額
対象プラン・パケット定額 割引額
データ定額5〜13(カケホとデジラ)
LTEフラット
ISフラット
プランF(IS)シンプル
LTEフラット for Tab(i/Lを含む)
LTEフラット for DATA(m)
LTEダブル定額 for Tab(iを含む)
1200円
データ定額2・3(カケホとデジラ)
ジュニアスマートフォンプラン
シニアプラン
LTEフラットcp(1GB)
電話カケ放題プラン/ケータイ・データ付
500円
上記プランは、VoLTEスマホ用およびVoLTEケータイ用を含む

 ドコモとソフトバンクのセット割と異なるのは、携帯電話ではなく、光コラボサービスの割引となっていることです。au電話料金の割引ではないため、au携帯電話を複数回線持っている場合は1回線以外に割引を適用できません。また、auスマートバリュー・auスマートバリューmineとの併用はできません。


 このように、自分が使っている携帯電話によって、割引が適用される場合があります。「どこの携帯電話を使っているか」「どこの光回線を使っているか」といったことを一度整理するとよいでしょう。

 キャリアと固定回線の会社が同一ならば、ドコモ光やSoftBank光の「セット割」を積極的に検討してみて下さい。

 悩ましいのは、「ドコモの携帯電話だけど、フレッツじゃない光回線」だったり、「auの携帯電話だけど、光回線はフレッツ光」だったりする場合です。これらの人が「セット割」を受ける場合、原則として携帯電話または光回線の契約先を変えなければなりません。その際は、解約金が発生したり、新規契約に伴う初期費用費用や工事費などが請求されることがあります。セット割によって得する分と、そのためにかかる費用を十分に比較の上、検討しましょう。

大和恒成(やまと・こうせい):株式会社オールコネクト 統括部長

1990年、福井県生まれ。横浜国立大学卒業。2012年、株式会社オールコネクト入社。フレッツ事業部に配属後1か月で営業成績1位を獲得。2014年、ブロードバンド事業本部第一事業統括部長に最年少で昇格を果たす。2015年1月、光コラボレーションモデルが開始されると同時に光コラボ事業の立ち上げに携わり、柱を作る。光コラボ事業を行う数多くの事業者と日々交渉を行い、事業の根幹に関わる業務を担っている。

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