KDDI(au)のQuaシリーズは、上質でありながら手頃な価格が魅力のauのオリジナルブランド。2015年夏モデルで登場した京セラ製の「Qua tab 01」がシリーズ初のモデルだ。
Quaとは「Quality(品質)」の頭文字を取ったもので、「購入しやすい価格だが、安心できて、サービスはサクサク動いて、しかもちょこっと未来が入っている」(KDDI 商品・CS統括本部プロダクト企画本部長 小林昌宏氏)というコンセプトで開発されている。
auの2016年春モデルでは、Qua tabの新モデルとシリーズ初のスマートフォン「Qua phone KYV37」が登場した。Qua phoneは2月上旬発売予定で、価格は実質2万円台前半となる見込み。
総務省のタスクフォースで行き過ぎた販売奨励金が問題視されたことで、今後、キャリアは販売奨励金を減らす方向にいくと予想され、価格を抑えたミドルレンジ端末が充実しそうだ。
同社の田中社長は12日の新製品発表会で「ミドルレンジを重視していかなくてはいけない」と明言している。また、小林氏は「auの中でベーシックラインを構築するような流れを作っていきたい。Quaシリーズは今後もラインアップを充実させたい」とも語った。
Qua phoneのディスプレイは5型HD(1280×720ピクセル)で、ボディは防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP5X)、耐衝撃性能(米国国防総省が制定したMIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IVに準拠)を備えている。
背面パネルに金属素材を採用し、厚さ7.9ミリと薄型に仕上げた。画面サイズが標準的かつ角を落としたフォルムなので、手になじむ持ちやすい端末だ。また、ディスプレイには傷が付きにくく高い強度を誇る旭硝子の「Dragontrail X」を採用している。
プロセッサはQualcommのSnapdragon 410に属するMSM8916(1.2GHz/4コア)。ストレージは16GB、メモリは2GBで、2200mAhのバッテリーを搭載。4G LTEとWiMAX 2+による通信に対応し、最大通信速度は下り150Mbps/上り25Mbps。au VoLTE、おサイフケータイに対応するが、Wi-FiはIEEE802.11b/g/n(2.4GHzのみ)となっており、まさしくミドルレンジの1台だ。
ホーム画面は、全てのアプリがホーム画面に配置される「auベーシックホーム for Qua」を採用。画面を下に引き下げられる「スライドスクリーン」機能も用意した。画面上部に指が届かない場合に、センターボタンの長押しでメニューを呼び出せる。また、キーボードの位置やサイズも好みで調整できるよ。
また、通話時に相手の声を好みの音質に調整できる「聞こえ調整」機能を搭載した。甲高い音を軽減する「やわらかく」、こもった音を明瞭にする「はっきりと」、うるさく感じる音を小さくする「おさえめに」から選べる。
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