思わず買ったばかりのwena wristを褒めまくってしまいましたが、個人的には発売されて1年半をともにしたSmartWatch 3も手放せない存在です。
SmartWatch 3は発売当初に何か辛かったかというと、腕に着けるバンド部分がシリコン製のものしかなかったことでした。夏場やカジュアルに使うときはいいとして、スーツと組み合わせるには少し恥ずかしいとか、オモチャっぽさが目立ってしまっていました。
遅れること1年が経過して、ようやく交換用のメタルバンドが単体で発売されたので、対応できるシーンが増えたように思えます。
そして、イマイチ迷走気味だったAndroid Wearアプリですが、今ではすっかり「腕にいつもある最速の情報デバイス」となってくれました。
ディスプレイを用いた情報量のある通知機能はやはり便利。メールやMessenger、LINEから来たメッセージを、内容の文章まで表示できるので、スマートフォンで本文を確認する前に素早くチェックできます。
しかもメッセージアプリの場合、SmartWatch 3の画面で内容を読んでも「既読」が付きません。「すぐに返事を返さなきゃ」と焦ることもなく、返事の内容を考える猶予ができるので有用です。これは個人的に、人間関係を気にせず使えるとても便利な機能だと思っています。
また、発売当初に比べて現在ではアプリとの連携も便利なものが増えました。
スマートフォンで音楽を聴くときも、曲送りや音量の調整といったリモート操作ができるので、ウォーキングしてるときには重宝しています。テレビ(BRAVIA)のリモコンとしてチャンネルを切り替えたり、音量の操作ができたりする機能も結構使えて、まさに身に着けるリモコン状態です。
出張に行ったときは「乗換案内」アプリで、時間や料金が把握できたり、下車するタイミングを振動で知らせてくれたりします。また「宿泊先のホテルから、ちょっとコンビニに行きたんだけど……」といった場合でも「いつもNAVI」で近くにある店の方向や距離をガイドしてくれるので、初めての場所でもガイドとして使えて心強いです。
当然、wena wristのように歩数や消費カロリー、位置情報といったログを記録できることに加えて、実際に今どれくらい歩いたのかをリアルタイムに確認できるのも、ディスプレイを備えているからこそです。
一方、SmartWatch 3の厳しいところは、バッテリーが持って1日半と短いことです。
日々使うものなので、まだそれは我慢できるとしても、充電しようとする度に「ヘッド部の裏にあるカバーを開いて、Micro USBコネクタを差し込む」という作業が必要になります。これをほぼ毎日繰り返していると、だんだんフタの閉まりも悪くなってくるので、ココがSmartWatch 3最大の弱点と言えます。
しかし充電以外に不満はなく、次々に進化して対応するアプリも増えているので、「腕に着けている最も身近で素早く情報を確認できるアイテム」として気に入っています。
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