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» 2016年06月19日 06時00分 公開

「偏見でもいい!」“娘の一人暮らし”について父の思うこと (2/2)

[中山順司,ITmedia]
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娘

 中高生のころ、明確な反抗期はなかったよね?


父

 なんとなく疎遠になって、会話が途絶えたけど、べつに決定的な事件があったわけじゃないな。


娘

 しいて言えば、さっき話した「一人暮らし拒否された事件」が疎遠になったきっかけかな。


父

 まあ、そのあたりだな。


娘

 でも中学生になったころから、休日にパパと地元の駅ビルに行くのがイヤでイヤで……どこかのタイミングで突然スイッチが入った。


父

 親と一緒にいることが恥ずかしくなる時期……ってやつだな。小学生時代は仲良くしてくれたのに。


娘

 小学生のころは、パパは休日も仕事のことがよくあって、週末一緒に過ごせることがあまりなかったよね? でも当時は駅前のショッピングセンターに一緒に出掛けるのが楽しみだったよ。


父

 父さんと一緒にいることが苦痛だったの?


娘

 苦痛というか、「中学生にもなって親と行動を共にしている=ダサい」って理由だね。同級生に見られたら恥ずかしさで死にそうになる。中学校3年間ずっとその意識はあったな。


父

 つかず離れずの距離で歩いたり、な。


娘

 でも、高校生になったらいろんな価値観の友人に出会って、「あ、人間っていろいろあっていいんだ。一つじゃないんだ」って安心したんだ。


父

 一緒に歩いても、恥ずかしいとは思わなかったんだ?


娘

 うん。でもそのかわり、高3のアレ(一人暮らし拒否された事件)があって、パパとは口を利かなくなった。

なんとなく話さないまま、7年がすぎた

――でも、高校卒業から7年もすぎて、今では25歳の成人女性ですよ。仲むつまじい会話が復活していてもおかしくないと思うんですが……。


娘

 全然話してない……。


父

 父さんは、お前が小さい頃からそんなに会話してなかったよな?


娘

 子供の頃はいっぱいしてたよ! この7年くらいはあんまり話せてないけど。


父

 だって別に、そんなに話すことないでしょ? 父さんはもともと口数が少ない人間ってのはお前も分かってるでしょ。


娘

 じゃあ、パパは誰と話すの? お母さんとは話すの?


父

 いや……母さんとも話してないな(笑)。


娘

 うーん、そもそもおしゃべりが苦手なの?


父

 得意ではないね。話す前にあれこれと考えすぎちゃうタイプなんだ。「こう言うとああなる……ああ言うとそうなる……じゃあ、言うのやめておこう」ってな具合いにね。


娘

 私もそんなところあるから、なんとなく言いたいことは分かるよ。


父

 なんとなく話さないまま、7年もすぎちゃったな。


 会話が途絶えたきっかけともいえる「一人暮らし事件」について腹を割って話し合った2人。次回は、父と娘の禁断のテーマ「彼氏&結婚相手」編に突入します。お父さんは果たして正気(!)を保っていられるのか?

今回の答え合わせ

Q:もしかして一人暮らしをさせてあげたほうが良かったのかも、と思うことはありますか?

父

……。経済的なことよりも、娘を一人暮らしさせることが心配で仕方なかった。

Q:一人暮らしを許可されなかったことで、今でもわだかまりは残っていますか?


娘

あれから数年間はずっともやもやしていたけど、父は本当はこう言いたかったのかなというのがだんだん分かってきて、わだかまりはなくなった。女の子だからだめ、っていうのは全然納得できないけど。


育児の答え合わせ

中山順司(なかやま じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するアラフォーブロガー。freee株式会社勤務&起業ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」運営。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ちょっぴり健康が気になって、自転車でも始めようかなとお考えの方が、「こんなコンテンツが読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。


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