2016年に発売された、カメラ機能に注目したいスマートフォン四天王の比較後編では、自撮り、夜景、動画の作例を比較していきたい。
人物写真シリーズで欠かせないのがインカメラを使った自撮り。これはもう4台とも違っていて個性的。アジアスマホパワーさく裂である。
インカメラは700万画素で画角は32mm相当。今回の4台の中で一番写る範囲が狭い(つまりあまり広角じゃない)。3〜4人でいっぺんに自撮りをするにはちょっと足りないかなと。もう1、つ4台の中で唯一「美肌機能」を持っていないのもポイントか。
スクリーンショットと実際の写りを続けてどうぞ。スクリーンショットと撮影した写真の左右が入れ替わっているのは、インカメラ時は鏡像表示しているからだ。
1人で写るならこのくらいの画角が扱いやすい気はする。
インカメラは1300万画素と画素数も多く、そのうえすごく広角。背景が広く写るし、大勢での撮影もOK。
ただ、広角で顔を撮るとき、端っこだとゆがんで写るので、かわいく写りたい人は中央にはいるべし(あるいはかわいく写したい人を中央に置くべし)。
美肌効果はデフォルトでオンなのでそのまま採用。カメラに向けて手を振るとそれに反応してセルフタイマーが始動する「ハンドシャッター」機能もあり。
ちょっと青っぽいというか白っぽいというか日陰っぽい写りになったのだが、自撮り時は正確なホワイトバランスより好ましいホワイトバランスを重視すべきじゃないかという感想。
インカメラは500万画素と少なめだが、Xperia XZと同じくらい超広角。背景がものすごく広く写る。
まあインカメラで大事なのは画素数よりも、顔がきれいに写るかどうかである。SNS用と思えば500万画素に何の問題もない。
では撮ってみる。
いやあ、きれいに美肌がかかってて、さすがGalaxy S7 edge。これでもデフォルトである。面白いのは、顔の写りをすごく細かく設定できること。色合い、ライティング、スリム、目の強調、輪郭補正ともう何でもあり状態である。
せっかくなので最強にセットしてみた。
さすがサムスン……としかコメントのしようがないわけであるが、昔に比べると処理がうまくなったよなあと感心する次第。
最後はP9。画素数は800万画素。画角は26mm相当とXperia XZやGalaxy S7 edgeほど広角ではなく、けっこう扱いやすい画角だ。
こちらも自撮りにするとビューティーモードがオンになり、0から10まで選べる。デフォルトは5だ。まずはビューティーレベル5で。
ほどよく美肌かかっていますな。
ではビューティーレベル10だ!
いやあ、肌のみならず目もでかくなって、明らかにレベル上がっている。で、Galaxy S7 edgeやP9の自撮りモードや、Instagramなんかに上がっている自撮り写真を見ると、もうこのくらい「デジタルで化粧」するのは当たり前で、アジア系スマホのリアリズムあなどりがたしといったところか。
Xperiaの美肌モードはもっと頑張るべし。iPhone 7 Plusは……まあ、iPhoneの場合はサードパーティーの自撮り用美肌系アプリを使ってね、ってことでいいんじゃないかと思う。Appleってこういう美肌機能って付けそうにないから。
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