ソフトバンクは1月16日、発表会「SoftBank 2017 Spring」を開催した。この会で同社は、毎週金曜日に提携先店舗で特典がもらえる「SUPER FRIDAY」の第2弾のほか、2017年の学割プログラムと、ヤフーが提供するショッピングサービス「Yahoo!ショッピング」「LOHACO(ロハコ)」におけるソフトバンクユーザー向けの特典提供を発表した。
3つの「SUPER」を掲げ2017年春商戦に臨むソフトバンク。その狙いはどこにあるのだろうか。
ソフトバンクグループ(旧・ソフトバンク)は、2006年にボーダフォン(現・ソフトバンク)を買収することで携帯電話事業に参入した。
ソフトバンクの携帯電話事業参入から10周年を迎える節目の年となった2016年、その感謝を示すべく「楽しい、ワクワクするるような体験を提供」(菅野圭吾執行役員)しようと社内で検討した結果生まれた企画の1つが「SUPER FRIDAY」だ。
毎週金曜日に提携飲食店の商品を無料でもらえるクーポンを配布するというこのキャンペーンは、第1弾(2016年10月〜12月)におけるクーポンの利用が合計で1200万枚を超え、Twitterでのポジティブ(好意的な)ツイートも約10万件(Sysomos調べ)寄せられた。菅野氏によると、小学生から「金曜日が待ち遠しい。この(SUPER FRIDAYの)おかげで、金曜日が楽しくなった。お仕事頑張ってください」という直筆の手紙も届いたという。
SUPER FRIDAYの第2弾は、この好評を受けて実施が決まったという。第1弾において「(金曜日に提携店舗に)行けない」「時間的な制約がある」といった声を受けたことから、第2弾では新たにファミリーマートと提携し、ファミリーマート・サークルK・サンクスで「ファミチキ」をプレゼントするクーポンを用意する。店舗数が多く、24時間営業率の高いコンビニエンスストアとの提携で、より多くのユーザーがSUPER FRIDAYの特典を受けられるようになるというわけだ。
現在の学生は、携帯電話あるいはスマートフォンがすでにある環境に生まれてきた世代だ。それもあってか、コミュニケーションの中心にはスマホが常に存在している。そのためか、15〜25歳の年齢層は他の世代と比べるとパケット通信量が多くなる傾向にあるという。学生を対象にインタビューなどの調査をすると「速度制限メール」「Wi-Fi(無線LAN)スポット探し」「容量不足」に対する不安・不満も出てくるという。
そこで、ソフトバンクでは25歳以下のユーザーが「データ定額 20GB/30GB(ギガモンスター)」をより安価に使えるプログラム「学割モンスター」を2016年12月21日から提供している。
今回の発表では、学生に対するさらなる“応援”として、18歳以下のユーザーを対象とする学割プログラム「学割モンスター U18」と、学割モンスター U18と学割モンスター U25(従来の「学割モンスター」)の対象ユーザーに対し、SUPER FRIDAYの付与特典を2倍(毎週1個→毎週2個)とする「学割SUPER FRIDAY」を新たに追加した。
ソフトバンクでは、ヤフーと提携してソフトバンクユーザー限定の特典を提供してきた。2015年10月にはID連携による「スマートログイン」を、2016年12月からは通販サイト「LOHACO」のソフトバンクユーザー限定版「LOHACO for SoftBank」とYahoo!の各種サービスで利用できるTポイントをプレゼントする「長期継続特典」を提供している。
今回、新たなソフトバンクユーザー向け特典として、2月1日から5月31日の期間内にYahoo!ショッピングまたはLOHACO for SoftBankを利用すると、Tポイントが通常の10倍付与されるキャンペーンを開始する。
このキャンペーンは、ヤフーが提供する他のポイントアップ特典と原則として併用できる。そのため、最大で通常の20倍のポイントがもらえることになる。一方で、付与ポイントが期間固定(使える時期が固定されている)かつYahoo! JAPANが提供するサービスにしか利用できないという制約もある。
ともあれ、「ソフトバンクユーザーかつYahoo! JAPANユーザー」であれば、よりお得感が高まるという施策だとなっている。
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