プロジェクターや完全ワイヤレスイヤフォンも――ソニーモバイルが「Xperia」のスマートプロダクトを広げる理由(1/4 ページ)

» 2017年03月26日 06時00分 公開
[山本敦,ITmedia]

 2月末にスペイン・バルセロナで世界最大級のIT・モバイルの展示会「MWC2017」が開催された。このイベントに毎年出展しているソニーモバイルコミュニケーションズが、今年も“スマホの次世代を担うスマートプロダクト”を発表。一体どのような製品なのか。ソニーモバイルの2人のキーマン――Xperiaスマートプロダクト商品のカテゴリーを統括する伊藤博史氏と、スマートプロダクトの商品企画を担当する近藤博仁氏に聞いた。

ソニーモバイルコミュニケーションズでスマートプロダクト部門の副部門長を務める伊藤博史氏(左)、同じく商品企画課統括課長の近藤博仁氏(右)

 ソニーモバイルは昨年の「MWC2016」で、初めてスマホ以外のスマートプロダクトにもXperiaの名前を付け、シリーズを拡大していくことを発表した。その時にお披露目された4つのプロトタイプのうち、「Xperia Ear」が2016年秋に第1弾モデルとして商品化されている。

 Xperia Earは片耳に装着するBluetoothヘッドセットだが、その実体は音楽リスニングよりも、スマホにペアリングして届いたメッセージやカレンダーの予定などを音声で伝えたり、メッセージへの返信を首を縦横に振ってジェスチャー操作で返せたりもするコミュニケーション端末としての色合いを濃く帯びている。詳細については本連載で以前に紹介したインタビュー記事を参照してほしい。

 MWC2017でソニーモバイルが発表した新しいXperiaスマートプロダクトは大きく2つある。1つは今春から世界各地に展開予定の「Xperia Touch」と、もう1つがプロトタイプとして開発が進められている「Xperia Ear Open-style CONCEPT」だ。それぞれの内容を伊藤氏、近藤氏のコメントを交えながら紹介しよう。

投写した画面に触って操作できるAndroid搭載短焦点プロジェクター「Xperia Touch」
ソニーモバイルが完全ワイヤレスイヤフォンを発表!?「Xperia Ear Open-style CONCEPT」

壁やテーブルに映した画面にタッチ操作ができるAndroid搭載プロジェクター

 「Xperia Touch」は、Android OSを搭載するポータブルサイズの超短焦点プロジェクターだ。昨年のMWC2016ではプロトタイプモデルの「Xperia Projector」として発表された。大きな特徴は壁面やテーブルの上などに投写した画面に、タブレットのような感覚で“タッチ”しながら操作できるところ。だから「インターフェースの特徴によりフォーカスして、プロトタイプとして発表したころから名前を変えて“Touch”としています」と伊藤氏がネーミングの由来を教えてくれた。

「Xperia Touch」は、「Xperia Ear」に続くスマートプロダクトの第2弾として今春の発売が決定した

 投写デバイスはソニーの4K対応ホームシアタープロジェクターなどにも搭載されている独自のSXRDが採用されている。画素数は1366×768。明るさは100lm(ルーメン)。シビアな映画鑑賞向きのスペックとはいえないが、それでも明るい昼間の室内でレースのカーテンなどを引けば十分に精彩感のある映像が味わえる。

時計やカレンダーを壁紙的に表示することも可能

 壁面にぴたりと本体を寄せた状態で最大23インチの画面が投写できる。壁際から徐々に離していけば、最大80インチの大画面にまで拡大する。肝心のタッチ操作は、本体に内蔵するカメラと赤外線センサーで指や手の動きをキャプチャーして画面上に反映する。最大10ポイントのマルチタッチに対応しているので、家族や友人、複数のユーザーが並んで同じ画面にタッチして、ゲームや写真観賞など一緒に遊べる。Android OSを搭載しているので、Google Playストアからゲームやユーティリティ系など様々な既存のアプリをダウンロードできる感覚はスマホやタブレットと変わらない。内蔵ストレージの容量は32GBだ。

壁から距離を設けることで最大80インチの大画面を映し出せる
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