3月28日から3月31日まで、筆者は「Galaxy Unpacked 2017」を取材すべく米国・ニューヨークへ出張していました。
現地時間の3月29日。寝る前にNTTドコモのWebページを確認したところ、筆者のメイン携帯電話である「AQUOS ケータイ SH-01J」に対して機能バージョンアップがあることを知りました。
今回の機能バージョンアップの個人的目玉はテザリング対応。テザリングに対応している他キャリアのLTEケータイを横目に「うらやましいなぁ」と常々思っていた筆者にとって、これ以上ない朗報。帰国したらすぐに適用するつもりでした。
ところが、日本時間3月31日の夜。SH-01Jの機内モードを解除してソフトウェアアップデートを手動で実行したところ、「更新はありません」と表示されました……。何と、更新に失敗することがある不具合が判明し、公開当日に配布を一時中断していたのです。
まだかまだかと待っていたところ、4月12日に更新が再開されました。
長い前置きになりましたが、さっそくSH-01Jのソフトウェアを更新して、テザリングを使ってみました。
テザリング機能の追加で、筆者は「待ち受け画面」「通知画面」「タスク(最近のアプリ)画面」のいずれかに関連アイコン・表示が増えると思っていました。ところが、これらの画面に変化はありません。
「メニュー」の第1・第2階層に変化は……やはりありません。「ツール」の中にテザリングがあると思ったのですが。
では、一体どこにテザリングの設定があるのか?
それはメニューの第5階層にありました。「メニュー」→「設定」→「ネットワーク」→「ネットワーク」と進み、その中にある「テザリング」を選べばメニューに入れます。第3階層にあたる「ネットワーク」まではキーショートカットで進めるのですが、そこから先は方向キーと決定キーで選択していく必要があります。
「昔のiモードケータイなら、最後までキーショートカットで進めたのになぁ……」と思うところですが、機能があるだけまだマシであると思って我慢(?)します。
「テザリング」メニューはAndroidスマートフォンと全く同じ構成です。機能面もAndroidスマホと同じで、無線LAN(Wi-Fi)、USB(Windows PC用)、Bluetooth(PANプロファイル)を使ってテザリングができます。接続可能な機器は、Wi-Fiテザリングが最大10台、Bluetoothテザリングが最大4台となっています。Wi-Fiテザリング時の暗号化キー(パスワード)は「なし」か「WPA2 PSK」から選択可能です。
Androidスマホの場合、通知パネルスイッチやテザリング機能に直接アクセスできるコンパニオンアプリなどでサッとテザリングのオン/オフを切り替えられます。
しかし、SH-01Jにはそのような便利な機能が……ありました。テンキーの最下段にある「クイック起動キー」を使えばいいのです。機能バージョンアップしたSH-01Jでは、クイック起動キーの機能としてWi-Fiテザリングのオン/オフを割り当て可能です。
もしかすると、クイック起動キーがあるからこそ、待ち受け画面などにはテザリング関連の機能を一切置かなかったのかもしれません。
ともあれ、機能バージョンアップでテザリングに対応したSH-01J。これからより便利に使えそうです。
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