「品質」「安全性」「技巧」――「Galaxy S8/S8+」に込められたもの

» 2017年04月04日 15時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 既報の通り、Samsung Electronicsは3月29日(米国東海岸時間)、米国・ニューヨークでイベント「Galaxy Unpacked 2017」を開催した。このイベントでは、新たなフラッグシップスマートフォン「Galaxy S8」「Galaxy S8+」のほか、VRカメラ「Gear 360」の新モデル(SM-R210)が発表された。

 Galaxy Unpacked 2017には、米国や日本を含む世界各国から報道関係者が訪れ、Galaxy S8/S8+に対する関心の高さが垣間見えた。この発表会でSamsungが伝えたかったのは、「新しい携帯電話」の姿だ。

David Geffen Hall Galaxy Unpacked 2017が行われたDavid Geffen Hall。筆者の到着が早すぎたため、まだ一部設営中だった
外周のポスター 会場入口の柱や周囲のポスタースタンド(写真)も、「1980年代の携帯電話」「1990年代の携帯電話(フィーチャーフォン)」「2000年代の携帯電話(スマートフォン)」「(これから)封切られる携帯電話(Galaxy S8/S8+)」のピクトイラストで飾られた
開始直前の会場 イベント開始直前のDavid Geffen Hall。1階席(写真)はもちろん、筆者のいた2階席も空席がほぼない盛況ぶり

携帯電話は「夢」を「当たり前」にしてきた

DJ Koh氏 Samsung ElectronicsのDJ Koh氏

 Samsung Electronicsでモバイルコミュニケーションビジネスのプレジデントを務めるDJ Koh氏はイベントの冒頭、「単に素晴らしいデバイスを発表するのではなく、私たちは新しいマイルストーンを打ち立てるためにここにいる」と宣言。

 その上で、「スマートフォンに至るまで、携帯電話はさまざまな可能性の『境界線』を押し広げてきた。人々がただ『夢』だと思っていたような機能まで『当たり前』のものとなった。手の中に収まる小さなデバイスが、仕事や家庭など、日常に必要なコンテンツを提供してくれる」と、今までの携帯電話の進化を振り返った。

過去のSamsung携帯電話 新製品紹介の直前に差し込まれた“過去の”Samsung携帯電話のスライド。このスライドを出した後、DJ Koh氏は「正直、ここにいる皆さんは若すぎて(これらの携帯電話について)覚えていないでしょう?」と発言し、会場の笑いを誘っていた

Samsungの携帯電話は「品質」「安全性」「技巧」が基礎

 今までの進化を振り返った上で、Koh氏はSamsungが携帯電話事業において注力していることを説明し始めた。

 Samsungが初めて携帯電話を発売したのは1988年。その時から新たな可能性をさまざまな側面から追求する姿勢を保ち、人々に愛される製品作りを目指しているという。

 その開発に当たって、「Quality(品質)」「Safety(安全性)」「Craftmanship(技巧)」の3点は特に重視しているという。「Galaxy Note7」においてバッテリーの発火問題があっただけに、「私たちが取る全ての歩みにおける基礎」(Koh氏)として強調した格好だ。

Samsungが最重要視する3つの基礎 Samsungが携帯電話開発で重視する3つの基礎

Galaxy S8/S8+は「新世界」の中心に来るスマートフォン

 品質、安全性と技巧を凝らしたGalaxy S8/S8+を、Koh氏は「新しい時代のスマートフォン」と表現した。さまざまなサービスとデバイスがインターネットを介してつながる、いわゆる「Connected World(接続された世界)」という新しい世界観の中心に来るべきスマートフォンこそ、Galaxy S8/S8+であるというのだ。

スマホを中心とする世界観 Galaxy S8/S8+はサービスやデバイスがネットでつながる「Connected World」の中心に来るスマホという位置付け

 「新世界」の中心に据えられた両機種は、没入感をより高める「Infinity Display」、暗い場所での撮影や自撮り機能を強化したカメラ、指紋認証に加えて虹彩認証や顔認証にも対応した生体認証機能など、ハードウェア面の強化にとどまらず、モバイルペイメントサービス「Samsung Pay」(日本未提供)や新たに搭載したAIを活用したインテリジェントユーザーインタフェース(UI)「Bixby(ビックスビー)」など、サービス面も強化している。さらに、リモートコントローラー付きの「Gear VR」や新型Gear 360など、対応機器も拡充している。

Infinity Display(その1) Infinity Displayは縦横比「9:18.5」と従来よりも縦長になっている。このことで、1画面に表示できる情報がより多くなる
Infinity Display(その2) Infinity Displayは「Mobile HDR Premium」認証を取得。「Netflix」「Amazon Prime Video」などHDR対応コンテンツでの色表示について、UHD Allianceから品質のお墨付きを得ている
マルチフレームプロセッサ 1回の撮影でシャッターを複数回切る「マルチフレームプロセッサ」は、より暗い場所でも使えるようになった
インカメラのAF インカメラもオートフォーカス(AF)に対応
Samsung Payの虹彩認証 Samsung Payの利用時に虹彩認証、または指紋認証を利用できる

 Koh氏は「私たちが提供する全てのデバイス、全てのサービス、全ての体験は、新しい意味や新しい価値を提供する『意味ある進化』であると約束する」とし、Galaxy S8/S8+の出来に自信を示した。

(取材協力:サムスン電子ジャパン株式会社)

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