実際の中古携帯買い取り業者は、どのようにデータを削除しているのでしょうか? ヒアリングした会社は下記の通りです。
年間100万台の買い取り実績があり、全国1400拠点を超える店舗を構えている。
ブックオフグループは、「リユースのインフラになる」「リユースを当たり前にする」を企業ミッションとして掲げ、書籍・パッケージメディア、アパレル・家電等の総合リユース事業を運営。また、EC事業としてブックオフオンラインが通販、宅配買取りサービスを行っている。
企業向けIT機器のLCMサービスを展開。処分サービスでは、撤去、データ消去、レポート発行、リユースを行い、情報漏えい防止と環境保全、コストカットを支援。東証二部上場。
中古携帯電話の買い取り・販売事業を運営。培った技術と経験を自社開発のシステムに集約。新たに中古携帯ビジネスへ参入を図る企業に、買い取りシステム(検査アプリ、消去アプリ、査定システム)を提供している。
それでは、各社の事例を紹介します。
店頭で買取った携帯電話を全国5拠点にある流通センタ―でデータ上書き消去しています。
1.端末データを消去
データの初期化を行っても携帯の奥深くに残ってしまうデータを、専用ソフトで全て消去します。
2.データの上書き
不正な動作を行ってもデータが読み取られないようにダミーデータで上書きを行い、プロテクトを施します。
3.万全のチェック体制
データ消去を行った作業者と別のスタッフが、確実にデータが消去されたかどうかをチェックします。
最大50台のスマートフォン、タブレットを同時並列消去。消去レポートの発行も可能です。上書き消去ができない端末は、破砕機で粉々にし、リサイクルされます。
専門業者用データ消去ソフトに加え、自社の独自開発による上書き消去ソフトを完備。より確実なデータ消去を追求しています。消去ソフトが使用できない商品は、破壊や溶解処理を施し、リユース販売は行わず、資源としてリサイクルします。
最後に、当社です。
買い取った携帯電話は、写真のようにデータを上書き消去します。再販不可商品は、粉々に粉砕しています。データ消去証明書も発行可能です。出張買い取りおよび出張データ消去も行っています。
今回は、買取った中古端末のその後というテーマを紹介しました。自分の大切なスマホは、上記のようなデータ消去を行っている業者に買い取ってもらうのが安心です。
粟津浜一
株式会社携帯市場 代表取締役
1979年岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了。その後ブラザー工業にて、さまざまな研究開発業務に従事。2009年株式会社アワーズ設立、社長に就任。2017年株式会社携帯市場に社名変更。中古携帯を日本中に文化として広めることをビジョンとして、中古携帯市場動向セミナー、事業説明セミナーを行い、これまでに1000以上の店舗に中古携帯事業を展開、コンサルティングを行っている。
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