細部へのこだわりが半端ない 中国の“セーラームーンスマホ”は全世界で発売すべき山根康宏の中国携帯最新事情(1/2 ページ)

» 2017年08月02日 10時25分 公開
[山根康宏ITmedia]

 日本の誇るマンガ・アニメ作品「セーラームーン」とコラボレーションしたスマートフォンが中国のスマートフォンメーカー「Meitu」(メイトゥ)から発売された。1万台の限定販売品で、もちろん正規にライセンスを受けた製品である。セーラームーン世代の女性たちが「ぜひ欲しい」と思えるだけではなく、これを持つとセーラームーンになりきれる、そんな細部までにこだわりを持たせた作りとなっている。

セーラームーンのシルエットが映える、ピンク色のパッケージ

 Meituが発売したセーラームーンスマートフォンは、2017年5月に発表された同社のスマートフォン「M8」がベースとなっている。ハードウェアはM8そのもので、本体のカラーを変更し、専用のアクセサリーをセットにしたパッケージに入れて販売されている。価格は2999元(約4万9400円)で、1万台の限定販売となる。

 6月18日には一部がオンラインで販売されたが、深夜0時とともに一瞬で完売。6月25日には浙江省の杭州市のMeituショップで限定1000台が販売予定だったが、前夜からの来客の多さに急きょ中止になったほど。そしてそのMeitu店頭では約2倍の価格、5999元(約9万9800円)で販売されている。セーラームーンの人気は中国でも絶大なのだ。

セーラームーンスマホ Meitu M8のセーラームーンバージョン。1万台の限定販売

 Meituは過去にハローキティやドラえもんとコラボしたスマートフォンを販売したことがあり、M8もセーラームーンだけでなくハローキティ版も販売されている。このようにMeituはキャラクターを採用した製品を何度も開発しているだけあって、今回のセーラームーンスマートフォンもその完成度は非常に高い。

 パッケージはピンク1色で、一見するだけで女性向けの製品であることが分かる。そしてパッケージの正面には金色でセーラームーンのシルエットと、製品名のM8の文字が大きく描かれている。パッケージだけを見ると、この中にスマートフォンが入っているとは思えぬ仕上がりだろう。なおセーラームーン版だけに付属する専用アクセサリーも付属しているため、標準版のM8よりもパッケージのサイズは大きい。

セーラームーンスマホ スマートフォンとは思えぬピンク色のパッケージ
セーラームーンスマホ Sailor Moon x Meituの表示。もちろん正規にライセンスを受けた製品だ
セーラームーンスマホ Limited Editionとあるように、1万台だけの限定販売

 パッケージの上ブタをまず左に開くと、今度はネコのイラストが目に入ってくる。これはセーラームーンのパートナー、ルナのものだろう。パッケージの中央には再び「Limited Edition」の文字があり、フタを開けるだけでも所有感が満たされるようだ。続けて中ブタを右へ開けると、M8セーラームーン版の本体がようやくお目見えする。なおM8の表面には左右のボタン類の簡単な操作が書かれた輸送時の保護フィルムが貼られているが、これは通常版のM8のものと同じものだ。

 このパッケージ内部の右側の「M8」と書かれた部分はポケットになっており、この中には説明書などが入っている。注目すべきはピンク色のクリーニングクロスで、このクロスにもルナのイラストが型押しされている。クロスを使えばM8本体を常にきれいに保てるが、セーラームーンファンなら、これは使わず永久的保存版としてパッケージの中に戻してしまうだろう。

セーラームーンスマホ パッケージをまずは左へ開けると、ルナが迎えてくれる
セーラームーンスマホ 続けて右へ開けると、ようやく本体とご対面できる
セーラームーンスマホ 説明書にもセーラームーンが描かれている。クリーニングクロスには再びルナ

セーラームーンになり切れる本体とアクセサリー

 では本体を見てみよう。M8のスペックはプロセッサがHelio X20の10コア2.1GHz、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GB、ディスプレイは5.2型フルHD、アウトカメラが2100万画素、インカメラが1200万画素のデュアルピクセル。しかしこのM8セーラームーン版を買う女性にとって、細かいスペックは気にならないだろう。またM8は最強のセルフィースマートフォンといわれており、自撮りをするなら他にライバルがいないほどの製品でもある。

 そんなM8のセーラームーン版は本体全体がピンク色に仕上げられている。表面は光沢があるが、安っぽさは感じられない。また側面はゴールドでふちどりされており、この価格帯の製品にしてはかなりの高級感を出している。この2色の組み合わせは上品であり、セーラームーンを抜きにしても女性が毎日持ち運びたくなるような仕上がりといえる。

セーラームーンスマホ M8セーラームーン版本体

 一方、背面側はセーラームーンのイラストが本体下部に描かれている。パッケージ、そして本体側面と同様に、これもゴールドのプリントだ。その上にはさりげなく「Meitu」のロゴも配置されている。なおカメラの左右に配置されているのはどちらもフォトライト。Meituのスマートフォンはセルフィーに強いが、メインカメラの性能も高い。室内での人物撮影時の時などに、このツインフラッシュは大きな威力を発揮する。

セーラームーンスマホ 背面にはセーラームーンのシルエット

 外部コネクターはUSB Type-C。2016年発売の前モデル「M6」からType-Cを採用しており、このあたりは意外と先を読んだ設計となっている。本体下部にはイヤフォンジャックも備える。そしてSIMスロットは本体上部に備えるが、中国で一般的なデュアルSIM仕様ではなく、シングルSIMのみの対応となる。また外部メモリは利用できず、このあたりは割り切った設計になっている。

セーラームーンスマホ 側面はゴールドに縁取りされている
セーラームーンスマホ 本体上部にはSIMスロットを備える
セーラームーンスマホ 本体下部にはヘッドフォン、USB Type-C、スピーカーが並ぶ

 電源を入れると、待受画面にはセーラームーンの時計ウィジェットが表示される。アイコンはMeituのスマートフォン共通の、六角形の本体形状を模した縦長のものが標準となっている。なお壁紙は他にセーラームーンのキャラクターのものが複数用意されている。プリインストールアプリはM8の標準版と同様、Androidスマートフォンとしては一般的なものと、Meituのオリジナルアプリなどが入っている。なおセーラームーン版の専用アプリは用意されていない。壁紙のバリエーションが標準版のM8との違いだ。

セーラームーンスマホ 電源を投入すれば、セーラームーン「らしさ」がさらに強調される

 M8セーラームーン版からは、本体だけではなく付属のアクセサリーにもMeituの本気度が感じられる。パッケージから本体を取り出すと、その下にはアクセサリーの入った小箱が3つ並んでいる。それぞれセルフィースティック、TPUカバー、シャッターリモコンなのだが、その出来がこれまた素晴らしいのだ。

セーラームーンスマホ 本体の下に収納されている、3つのアクセサリー
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月16日 更新
  1. 専用充電器はもう不要? 中韓スマホから国内勢まで巻き込む「USB PPS」急速充電の新常識 (2026年07月14日)
  2. LINEの新「プレミアムブロック」で完全な“絶縁”が可能に? 従来のブロック機能との決定的な違い (2026年07月15日)
  3. 誤爆で「ワインが20本も届いちゃう」 押せば注文できる“Amazon Dash Button ”とは何だったのか (2026年07月11日)
  4. なぜ「ドコモ銀行」じゃない? 「ドコモSMTBネット銀行」の名称に隠された通信と金融の“パワーバランス” (2026年07月15日)
  5. モトローラ初の横折りフォルダブルスマホ「razr fold」が日本上陸 おサイフケータイ対応で29万9800円 (2026年07月15日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. 日本のテスラで解禁された対話型AI「Grok」を試してみた 従来のカーナビを圧倒する異次元の利便性 (2026年07月13日)
  8. 日本通信がMVNOサービスでシェア5位に 月額290円からの“合理的プラン”が好調 (2026年07月15日)
  9. メルカリが「新リユースECサイト」を立ち上げたワケ 品質保証で中古スマホの不安解消を目指す (2026年07月14日)
  10. IIJmio、ハイエンドスマホ「arrows Alpha」を3万円割引で5万4800円に 8月3日まで【スマホお得情報】 (2026年07月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー