据え置きWiMAX 2+ルーターを2週間ほど“固定回線代わり”に使ってみた5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/3 ページ)

» 2017年08月04日 13時55分 公開
[島田純ITmedia]

L01を固定インターネット回線代わりに使ってみる

 若干前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

 L01は据え置きタイプのルーターですが、据え置きということは屋内において使うことが前提です。となると、自宅の固定インターネット回線代わりに使えるのかどうかということが気になります。

 そこで、筆者は約2週間ほどL01で自宅のインターネット接続を賄ってみることにしました。とりあえずした設定は、月間容量制限を回避するための「ハイスピードモード固定」ぐらいです。

 若干とりとめないですが、使ってみて気付いたことを書いていこうと思います。

結論:おおむね問題ない

 先に結論を言ってしまうと、通常のネット利用に関しては何ら問題がありませんでした。自宅のWiMAX 2+の電波状況は良いとはいえない状況でしたが、下りは40Mbps前後、上りは10Mbps台の通信速度が出たので「速度不足で実用的でない」「速度不足でストレスを感じる」といったことはありません。

しかし「3日10GB制限」は“こたえる”

 UQのWiMAX 2+サービスには直近3日間の通信量に基づく通信速度制限があります。直近3日間の通信量が10GBを超えると、超えた翌日の18時頃から翌々日の2時頃まで通信速度が上下最大1Mbps程度に制限されてしまうのです。

 筆者の普段のPC・スマートフォンの使い方では、このしきい値を超えることはありません。従って、L01を固定インターネット回線代わりにしても十分に快適です。

 しかし、ふと以下のようなことをするとしきい値を超えて、実際に速度制限がかかってしまいました。

  • 「Amazon プライム・ビデオ」で映画を視聴
  • PCやスマホのOSをアップデート
  • しばらく使っていなかったPCのデータをクラウドサービスと同期

 速度制限が適用された状態でのデータ通信は、とても「快適」とはいえません。Webサイトの閲覧や、TwitterなどのSNS利用も「ややもたつく」感じで、通信を利用するあらゆるサービスの利用が少なからず“こたえ”ます。

 データ通信量が「3日10GB」を超えてしまうことに対する根本的な対策としては、「データ通信量を減らす」「速度制限の対象とならない時間帯に利用する」といったものが考えられます。しかし、仕事から帰ってきた後に自宅で使うことを想定すると、後者はあまり現実的ではありません。極力データ通信量を減らすことが「王道」の解決策になりそうです。

OSアップデート OSアップデートはダウンロード容量が大きくなりがち。「3日10GB」の容量制限に近づいてしまう要因の1つとなる

「オフ」にしたつもりなのに光るLED その理由は……

 L01には最近のモバイルルーターのような画面がありません。代わりに、本体のステータス表示用のLEDを備えています。寝室など明かりが気になる場所への設置に配慮して、L01のLEDは設定でオフ(非点灯)にできます。

L01のLED設定 L01の「LED設定」

 ……が、しばらくL01を使っていると、消えたはずのLEDが点滅することがありました。

 その原因を調べてみると、「データ通信量カウンター」で設定していた通信量(直近3日間で10GB)を超えたことが理由であることが分かりました。LEDを消すためには、管理画面でカウンターをクリアする必要があります。

 筆者はデータ通信量カウンターで「直近3日間の通信量を10GB」に設定していたので、LEDが点滅した時点で、通信速度制限の対象となってしまっていました……。「速度制限対象になることを予防する」という目的では効果がありませんでしたが、設定のしきい値を「直近3日間で9GB」といった感じに設定すれば、「無駄なデータ通信を防ごう!」という意識が働くようになります。ただし、もろもろの仕様を正しく理解する必要がありますが……。

通信量カウンター設定 通信カウンター量設定。しきい値を超過してLEDが点滅したら、ここで「クリア」をクリック(タップ)すると止む。しきい値をしっかり設定すれば、直近3日間でのデータ通信容量制限を超えないように意識を高められるはず

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